親イラン武装組織フーシ派による紅海での民間船舶に対する攻撃をめぐって、英米軍と応酬が続いている。そもそもなぜこの一連の戦いが起こったのか? そして日本人の生活への影響とは? 海運の専門紙である日本海事新聞の幡野武彦編集局長が解説する。 中東の海を不安定にしたもの イスラエルとハマスの衝突による中東情勢の悪化が、世界の海上輸送に大きな影響を与えている。アラビア半島とアフリカにはさまれた紅海は、アジア・中東と欧州・北米東岸を結ぶ海上輸送の最短ルートのため、常に多数の商船が航行している。その世界有数の交通の要衝である紅海で、イエメンの武装組織フーシ派が航行する船舶への攻撃を始めたことで、周辺地域の緊張が一気に高まり、海上輸送網に混乱が生じているからだ。 フーシ派が紅海を航行する船舶に対し、攻撃など妨害行為を始めたのは2023年11月から。紅海を航行中の自動車運搬船を拿捕したのがきっかけだった。そ
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