12月12 森山優『日米開戦と情報戦』(講談社現代新書) 7点 カテゴリ:歴史・宗教7点 「なぜ、日本は敗色濃厚な対米戦争に突入してしまったのか?」 これは今まで何度も問われてきた疑問で、多くの論者が論じてきた問題です。その問題には日米英のインテリジェンスという視角から光をあてると同時に、その意思決定の過程を緻密に論じた本。 複雑な意思決定の過程を日米英の視点から細かく追っているので、最初は少し読みにく感じもあるのですが、ある程度読み進めて、各国の意思決定のパターンがつかめてくるとパズルのピースがはまっていくように面白く読めると思います。 目次は以下の通り。 序章 日米は、なぜ戦ったのか 第1章 政策決定とインテリジェンス 第2章 「南進」と「国策」 第3章 独ソ開戦と南部仏印進駐 第4章 対立の深化から破局へ 結論 誰が情報戦の勝利者だったか この本の序章に、「一般的に、日本は先の大戦で