簡単にいえば、国産で開発できる会社、研究施設がないからである。 ワクチンに対する潜在的な忌避感情も存在するが、そもそも、開発できる場所がない。では、場所を作れば良いという話になるのだが、これは簡単な話ではない。まず、現在主流になりつつあるmRNAワクチンの製造はすでに特許で雁字搦めになっていて、簡単に事業者が利益を得られる構造にはなっていない。古い技術はmRNAワクチンに取って代わられる立場で、今更研究してもそれほどうまみがない。では、mRNAワクチンよりも先進的なワクチンなり、治療法なりを研究してはどうか、ということになる。それはもっともだが、日本には金がない。これはバブルがはじけて以降、ずっと続いている現象で、景気回復以外に手はないのだが、安倍晋三や菅義偉には無理だ。残念ながら手遅れとしか言いようがないのだが、では、そういった状況を生み出した原因はどのあたりにあるのか。 一丁目一番地に