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ブックマーク / academist-cf.com (4)

  • ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合

    外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレスデンの森の中で見たことがあったからです。北欧原産のナメクジがどうしてここに? 慣れ親しんだ円山の森に現れた、不似合いな新参者との突然の出会いに、目眩がしました。私の知る北海道の生態系は、これからいったいどうなってしまうのか? 我々ヒトの生活への影響は? 体長15 cmほどのマダラコウラナメクジ 市民のブログが教えてくれた 予期せぬ出会いに衝撃を受けた私は、研究室に戻るや否や、飛びつくように現状を調べ始めました。わかったことは、マダラコウラナメクジが2006年に茨城県で最初に侵入・定着が確認されたということ、さらに2010年には福島県、2012年には長野県にも侵入し勢力を拡大しているということで

    ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合
    smicho
    smicho 2018/08/14
  • サカナのヒレが人間の指に進化した? – ゲノム編集から判明した意外な事実 – academist Journal

    約4億年前のデボン紀 – 魚はその姿を徐々に変え、上陸に成功します。頭蓋骨の形はすっかり変わり、エラ呼吸をやめ、ヒレで泳ぐかわりに陸を歩く。テレビで見たり、を読んで御存知の人も多いでしょう。でも、これらは全て化石の形を見比べてわかってきたことで、時々発見される魚の化石の骨の形を観察して、進化の過程を推測してきたのです。しかし現在の技術はすごいスピードで発展しており、化石でしか見つからない生き物の進化を、遺伝子レベルで理解できる時代になりつつあります。今回は、遠く離れた私たちの祖先である魚のヒレからどうやって指ができてきたのか、最新の技術で明らかになってきた事をご紹介したいと思います。 魚のヒレが手になった 日人の大好物である魚、みなさん毎日のように卓で目にするでしょう。でも、その身をべることばかりに気をとられていませんか? エラの後ろについている小さなヒレの形や構造をじっくり観察し

    smicho
    smicho 2018/02/25
  • 村上先生のアリ研究記(2)- 小さな侵入者”ヒアリ”を退治せよ!

    前回お話しした”ハキリアリ”に続き、恐怖の殺人アリ”ヒアリ”について紹介しよう。 世界に拡がる殺人アリ ヒアリ(Fire ant, Solenopsis invicta)は、南米ブラジルとアルゼンチン国境付近の亜熱帯域を原産とするフタフシアリ亜科のアリである。見た目は、ぱっとせず、これといって特徴のないアリだ。働きアリの体長は2.0−6.0 mmと幅がある。 ヒアリの働きアリ(写真提供:島田拓氏) 原産地では、このアリはとくに目立つことはない。林縁や川縁の赤土が露出した場所くらいしか巣を作ることができないからだ。しかし、1930年代にアラバマ州モービル港に侵入し、北米大陸に拡大していった。現在、この北米大陸の侵入個体群を起源として、カリブ海諸国、オーストラリア、ニュージーランド、中国上海、台湾と環太平洋地域は、このアリの侵入を受けている。 ヒアリの巣。アメリカ合衆国のフロリダ州ゲインズビル

    村上先生のアリ研究記(2)- 小さな侵入者”ヒアリ”を退治せよ!
    smicho
    smicho 2017/06/14
    >『沈黙の春』は世界に何をもたらしたか。これはあまり顧みられない不都合な真実だが、ヒアリや外来昆虫に関しては、当時アメリカ農務省が心配していたことが現実になっている
  • ゆりかごから墓場まで – 生物考古学が明らかにする江戸時代のあるおばあさんの一生

    生物考古学の発展 縄文時代や江戸時代など、過去の人びとの暮らしや生死を明らかにする研究分野というと、多くの方々は考古学や歴史学を思い浮かべるのではないでしょうか。そうした分野に加えて、生物考古学 (bioarchaeology)という研究分野があります。遺跡から出土した人骨や動物骨の形態を調べたり、DNAを分析したり、化学分析を実施したりなど、生物学や地球化学の手法を主に利用して、当時の人びとの生死、性、健康状態、集団構造など、考古学や歴史学上の研究課題に答えようとする分野です。 生物考古学の特徴のひとつは、そのアプローチの多様さです。ほかの分野の最先端の分析手法によって得られた知見を、考古学や文献史学の情報と組み合わせることで、従来の研究よりずっと鮮やかに、多方面から、過去の人びとの生き様を復元できるようになります。 今回、私たちは、同位体分析という手法を適用することにより、江戸時代の

    ゆりかごから墓場まで – 生物考古学が明らかにする江戸時代のあるおばあさんの一生
    smicho
    smicho 2017/01/05
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