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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (3)

  • スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scape2

    認知考古学者ミズンによる、音楽と言語の起源に関する仮説についての。人類の祖先は、ミズンがHmmmmmと呼ぶコミュニケーション形式を用いていた。ネアンデルタール人は、Hmmmmmを高度に発達させたが、言語を獲得することはなかった。一方、ホモ・サピエンスはHmmmmmから言語を獲得し、また言語と分化したHmmmmmが音楽となっていたという仮説。 Hmmmmmは、Holistic, Manipulative, Multi-Modal, Musical, and Mimetic(全体的、操作的、多様式、音楽的、ミメーシス的)の略。初期人類が持っていたとされるコミュケーション方法の諸特徴。 書は、二部構成になっており、一部が現代、二部が過去を扱っている。 一部では主に心理学などの知見を用いながら、言語と音楽の類似点、相違点や音楽の特徴などを論じていく。 二部では霊長類学や考古学の観点から、霊長類

    スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scape2
    smicho
    smicho 2013/11/26
  • スティーブン・ピンカー『心の仕組み』 - logical cypher scape2

    ちくま学芸文庫になったのでそっちの方で読んだ。 心の科学についてまとまって読める。 すなわち、認知科学(心の演算理論)と進化生物学(自然淘汰による進化論)が合体した進化心理学による、心の説明である。 心は進化によってデザインされた演算装置であるというのを筋として、多くの研究を紹介している。だから、ピンカー自身の研究について書かれているというのではなく、心の科学に関する様々な分野の研究が次々と出てくる。もちろん、心理学が中心ではあるが、人類学などもよく出てくる。そういう意味で、教科書的なともいえる。 また、このはいわゆる「左翼」からの反論を想定していて、人間の心はタブラ・ラサで経験によって(社会や文化に相対的に)形成されるものだという考えへの反駁と、科学的判断と倫理的判断は分けて行うようにという注意を再三している。例えば、男性は女性に対してレイプなどの暴力をふるいやすい傾向があるというの

    スティーブン・ピンカー『心の仕組み』 - logical cypher scape2
    smicho
    smicho 2013/09/01
  • ティエリ・グルンステン『マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか』 - logical cypher scape2

    フランスのマンガ研究書。サブタイトルにあるとおり、コマについての話で、物語論や記号論なども踏まえつつ、マンガの原理を明らかにしようとする。 マンガ批評、ではなく、マンガ研究であり、基礎的な概念を明らかにして名前を付けていくというような作業をしている。実際のマンガ作品からの引用もそれなりにあるし(ただし、図版の数は少ない)、決して分かりにくい話をしているわけではないが、とはいえそれでも抽象的・理論的な話も多く、またフランスのマンガ事情を背景としているので、なかなか一読して「よし、わかった」という感じのではなかった。 フランスのマンガ(バンド・デシネ(BD))を僕は一冊も読んだことがないし、そもそも有名な作家や作品の名前を知らないし、ましてやフランスにおけるマンガ批評・研究の文脈も全く知らないわけで、なかなか頭に入ってくるものも入ってこない読書だった。もったいない感じ。 【シンポジウム】第

    ティエリ・グルンステン『マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか』 - logical cypher scape2
    smicho
    smicho 2011/08/08
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