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ブックマーク / nextsociety.blog102.fc2.com (8)

  • アニメブログを始めてからの10年間を振り返る-アニメ語りの変遷とともに

    アニメ感想ブログを「失われた何か」を始めて10年が経った。 10年も経つと色々変わる。 今回はブログの10年間を振り返りつつ、アニメ語りの変遷を語りたい。 2007年~2008年 まずこのブログは2007年4月に立ち上げ。 放送中のアニメの各話感想を中心に活動を始める。 アニメを見たらすぐに感想を書くスタイルで記事を更新。 文量は短く、時間がある日曜は1日に何作品も記事を書いていた。 2007年~2011年ぐらいの頃は、各話感想ブログの傾向が強かった。 記事を書いていた作品の中で 思い入れが強いのは2008年の「コードギアスR2」。 日曜5時放送終了後にすぐに記事を書いていた。 いかに早く感想を書いて更新するかを気にしていた頃。 それは記事の更新が早い方がアクセスや反応が良かったから。 放送終了後の5:30には既に「ギアスR2」の記事を投稿しているブログもあって 凄いなぁ、見ながら書いてい

    アニメブログを始めてからの10年間を振り返る-アニメ語りの変遷とともに
    sn_1054
    sn_1054 2017/05/21
  • Zガンダム39話「湖畔」の物語的位置付け

    機動戦士Zガンダム 39話「湖畔」。 湖畔とは、予期せぬ運命的な出会いが訪れる場所。 宇宙と人工的なコロニーとMSと戦艦がひしめく中で 自然を感じさせ、人同士のふれあいが描ける場所。 1stではアムロとララァが始めて出会い、 Zではカミーユとロザミアが始めて出会った。 これらの出会いは共に悲劇(女の死)に終わる。 カミーユにとってロザミアの死は、 彼の精神崩壊に及ぶプロセスの中での 最後の決定打として見ている。 39話はこの決定打の始まりでもある。 湖畔とセットで押さえておきたいのが 表現における死の象徴に用いられる白鳥だ。 特に1stの空から湖へ下降していく白鳥の姿は やがて死にゆくララァの姿を重ねていたのだろうか。 Zでも湖畔で白鳥を出した点では、 ロザミアも死にゆく運命をまず提示したかったのか。 また一羽で飛ぶ1st、複数羽で飛ぶZの差に 個人の物語(1st)と、集団の物語(Z)の差

    Zガンダム39話「湖畔」の物語的位置付け
  • アニメのクラウドファンディングを考える時に-「バジリスク」のアニメファンドについて

    はじめに 日のアニメにおいて、クラウドファンディングを用いて 製作するケースが徐々に出つつある事を前回の記事で書いた。 日のアニメはクラウドファンディングの夢を見るか? こうしたクラウドファンディングを用いた作品が 作品の内容的にも、商業的にも成功するかどうか。 こればかりは世に問わなければわからない。 そんなアニメにおけるクラウドファンディングについて考える時に 一つ参考にしたい事例がある。それは「バジリスク」のアニメファンドだ。 参考:初のアニメファンドで資金調達 個人向けに1口5万円から 「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」は山田風太郎の小説「甲賀忍法帖」を 原作にした、せがわまさきによる漫画。(※原作漫画はものすごく好き) この漫画をゴンゾ(GONZO)製作でアニメ化。 2005年の4月~9月に全24話放送された。 「バジリスク」のアニメ化に対し、ゴンゾとトヨタ自動車等が出資する ジャ

    アニメのクラウドファンディングを考える時に-「バジリスク」のアニメファンドについて
  • 日本のアニメはクラウドファンディングの夢を見るか?

    はじめに 日5/10、PCゲームの「Dies irae」が5月9日にクラウドファンティングを利用した アニメ製作のプロジェクトを立ち上げ、目標金額の3000万円に対して 1日で入金待ちの金額を合わせて実質的に3000万円を突破した事を知り驚いた。 参考:『Dies irae』アニメ化プロジェクト ※ブログ更新中の5/10 19:30の時点で、 76万5千円の入金と3521万円の入金待ちとなっており、 合計で約3597万円の資金提供がされている。 私はこのゲームの事を全く知らなかったが、 たった1日で3000万以上が受け手によって資金提供されたことに、 この作品が強く支持されていると強く感じた。 この事を知って、私は日のアニメにとって クラウドファンディングの存在がより大きくなると感じ、 一方でファンと作品の関係もまた変容する可能性が起こると感じた。 今回はクラウドファンディングについて

    日本のアニメはクラウドファンディングの夢を見るか?
  • アニメ関係のおすすめの本を12冊紹介する

    はじめに 監督やアニメーターといったアニメ制作者が アニメについて書いたの中で、お勧めしたいを12冊紹介したい。 比較的入手しやすそうなものから選んでみた。 ① 富野由悠季著:映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック) アニメ監督富野由悠季が、映像には原則があるという観点から、 映像作品制作に必要な基礎と応用を実践的に解説。 ② スタジオ雄(著・編集):PLUS MADHOUSE 4 りんたろう アニメ監督りんたろうへの10時間以上のロングインタビュー、 杉井ギサブロー、川尻善昭等のインタビューを通してりんたろうを紐解く一冊。 ③ アニメーション監督 出崎統の世界 ---「人間」を描き続けた映像の魔術師 大山 くまお・林 信行(編集) アニメ監督出崎統をインタビューや関係者の証言を通して作品と実像に迫る1冊。 出崎統が描いた貸漫画も掲載。 ④ 杉井ギサブロー著:アニメと生命と放浪と ~

    アニメ関係のおすすめの本を12冊紹介する
  • 渡辺信一郎監督のアイキャッチ術-そのルーツとは

    今期「残響のテロル」「スペースダンディ(2クール)」を手がける渡辺信一郎監督。 そんな渡辺監督の作品にはある特徴がある。 それはアイキャッチが毎回、趣向を凝らして変わっていくことだ。 (残響のテロル8話) (残響のテロル9話) (スペースダンディ1話) (スペースダンディ2話) (カウボーイビバップ1話) (カウボーイビバップ5話) パターンとすると、CM前のアイキャッチとCM後のアイキャッチとで 色合いを変えて見せてくるのが多い。 洗練されたセンス溢れるアイキャッチを毎回見るのも 渡辺監督作品の魅力の一つだ。 ではなぜ渡辺監督はアイキャッチにこだわるのか。 それは「蒼き流星レイズナー」(高橋良輔監督)にある。 実は「蒼き流星レイズナー」も渡辺監督作品と同様に アイキャッチが毎回変わる作品である。 今ではアイキャッチが変わるのがそこまで珍しくはないが、 「蒼き流星レイズナー」放送時の198

    渡辺信一郎監督のアイキャッチ術-そのルーツとは
  • 「桜Trick」のシャフト的・ひだまりスケッチ感溢れる演出について

    「桜Trick」1話を視聴。 (キスシーンは凄かった) OPクレジットを見たら石倉賢一さんが監督をしているのを知り どんな画面作りをするのかを期待していたら、 石倉さんが「☆☆☆」ではシリーズディレクターも担当した シャフト制作「ひだまりスケッチ」シリーズ的な演出をしていたのが印象的だった。 ではシャフト的、ひだまりスケッチ的な演出をしてるのかを挙げてみる。 ①平面的な構図とテクスチャー処理の多用 キャラクターの後ろ髪をテクスチャー処理し 「ZZZ]や汗などの漫符を盛り込んだ平面的な構図。 「ひだまりスケッチ」でもよく見られた絵作りだ。 ②イメージBG・実写的素材の使用 イメージBG(イメージで描かれる背景・キャラの感情を表現の為に使われる)を多用した背景。 こちらも背景はイメージBGだが、 イメージBGにプラスして実写的な素材を当て込むのもシャフト作品らしい。 ③明度の高い色づかい 「ひ

    「桜Trick」のシャフト的・ひだまりスケッチ感溢れる演出について
  • 満たされない物語と円環の理-「劇場版魔法少女まどかマギカ」考察

    「劇場版魔法少女まどかマギカ-新編 反逆の物語」を鑑賞。 TVシリーズのまどかマギカに続く新しい物語として面白かった。 TVシリーズではいきつくところまで物語を描いたように感じたが、 映画ではTVシリーズのその先の物語が描けたという点に感動した。 ※ネタバレ要素が多いので、編を未見の方はご注意ください。 暁美ほむらは何に反逆したのか 副題に「反逆の物語」とあるが、反逆したのは暁美ほむら。 反逆する対象は、まず自分自身で作り出した妄想的な閉鎖世界であり、 その次に円環の理と言われる鹿目まどか、 そして鹿目まどかが書き換えたあとの世界だ。 これは暁美ほむらが自分にとっての鹿目まどかを取り戻す戦いでもある。 他のキャラクターが、世界がどうなろうとも、おかまいなし。 そんな暁美ほむらを描くために、 作では円環の理を象徴すると思われる円/円状のモチーフが多用される。 繰り返される円環の理を象徴す

    満たされない物語と円環の理-「劇場版魔法少女まどかマギカ」考察
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