2009年2月24日付朝日新聞に、アマーティア・セン米ハーバード大教授のインタビューが出ていた。見出しに「市場依存 危機生んだ」と。中見出しには「国家の役割 否定は誤り」「人間としての意識こそ重要」とある。この人はそっち方向の話をよくしてるから、インタビュアー的には、今の時期に語らせたい人、ということなんだろう。 とはいえだな。ちゃんと記事を読むと、「そっち方向」一辺倒の方々とは一線を画すこともちゃんと言ってる。このあたり、わかってる人はもちろんわかってる「なにをいまさら」話なんだが、イメージだけで見てる方のために、あえてこのインタビュー記事で、インタビュアーが力点を置いてないであろうポイントに注目してみる。別にインタビュー記事そのものを紹介する意図ではないので、そっちが気になる方は新聞のほうでお確かめを。 「今の問題のほとんどはグローバル化自体よりも、ほかの事情による。政治力、所有物、経