警視庁によりますと、去年1年間に都内で発生した振り込め詐欺の被害額は87億円余りと、おととしを6億円以上、上回りました。 金融機関の職員が詐欺だと見抜いて声をかけることが被害を防ぐ大きな鍵になっていますが、思いとどまらないまま、現金をだまし取られているのが実態です。 被害で最も多いのが、息子や孫を装ったうその電話で金をだまし取るオレオレ詐欺の手口で、最近は「電車の中に会社の金や小切手が入ったかばんを置き忘れた。金が必要だ」などと高齢者の自宅などにうその電話をかけたうえで、会社の同僚などを装って直接現金を受け取りにいく「手渡し型」の手口が急増しています。 口座に金を振り込ませる従来の手口と比べて、一度にだまし取れる金額が多く、ATMで引き出す際に防犯カメラに写ってしまうようなリスクもないことから、犯人グループが手口を変えてきているとみられています。 警視庁によりますと、都内で去年発生したオレ