「私は竜ケ崎飛行場で『レッドブルエアレース』における展示飛行を終えた零戦の帰りをいまかいまかと待っていました。夕暮れでオレンジ色に染まる空の中にポツンと黒い点が見えてきまして、だんだん点が大きくなるとそれが零戦であることがわかりました。夕日に照らされ輝く零戦がとても綺麗で心を打たれましたね。ふと後ろを振り返ると、関係者の何人かは泣いていました」(ゼロエンタープライズ・ジャパン 石塚政秀さん) 【写真】零戦のライバル、グラマンF6F「ヘルキャット」 2017年6月3日(土)、4日(日)に開催された『レッドブルエアレース千葉2017』において、戦後初の日本人操縦による零戦の歴史的ともいえる飛行が実現しました。この零戦は「零戦里帰りプロジェクト」を主宰する、ゼロエンタープライズ・ジャパンの石塚政秀さんが所有する機体です。 石塚さんは日本での零戦の永年動態保存を目的として2014年に初めてこの