刑法の性犯罪規定の見直しに向けて、与野党で議論が活発化している。 主な焦点の一つが、いわゆる「性交同意年齢」だ。「性交同意年齢」とは、性行為をするか否かを自ら判断できるとみなされる年齢の下限のことで、日本の刑法では13歳と定められている。 13歳未満との性行為は、同意の有無にかかわらず、性行為そのものが処罰対象となる。都道府県の条例では、13歳以上の青少年に対する性行為も処罰対象に含むものもあるが、恋愛関係に基づくもの等は処罰の対象から除外していることも多い。 しかし近年は、加害者が、中学生の性行為に対する知識の乏しさや、判断能力の脆弱(ぜいじゃく)さにつけこみ、恋愛を装ったり、SNSなどを利用して誘惑したりすることで、性被害につながるケースが多いと指摘されている。このため、「性交同意年齢」を引き上げることで、性被害を防ぐことができないか、議論されている。 法務省の資料によると、日本の13