斎場で焼香が終わるとお棺を炉へ収め断熱扉を閉めて火葬が始まる。火葬が終わって温度が下がるのを待ち・・と言っても400℃を切った辺りなので熱々だが・・断熱扉をこの時初めて開ける。骨受け皿には木製のお棺に使われていた釘類、排気ファンやボイラーの勢いで炉内で動いたお骨やお棺に入れた物が一緒に燃えて混じっている。一見人の形には見えない。それを収骨の際に説明し理解出来るよう足関連のお骨は足元、顔や頭関連のお骨は頭元の辺りに集めてあらかた整骨する。お棺の中に入れられた眼鏡のフレームや帽子のワイヤー、人工関節等骨受け皿に燃えた状態で残っているものも全てそのまま遺族にお見せする。 「人工関節に助けられたから」とお骨壺に入れる方もいるが 「あちらでは軽々と歩いてほしいから」とお骨だけを入れる方の方が多い。あくまで遺族の意向に沿う。 火葬を担当する者は出来る限りお骨を壊さないよう気を付けながら火葬している。そ