金融庁は31日、外国為替証拠金取引(FX)について、少ない証拠金で多額の取引ができる「レバレッジ」の倍率を規制する内閣府令を8月3日に公布すると発表した。施行は来年8月1日で、レバレッジの上限は施行後1年間は50倍、11年8月から25倍に制限される。 レバレッジ倍率が高いとわずかな値動きで大きな利益が得られる一方で、損失も大きくなる。600倍など高い倍率を提示する業者もあり、金融庁は「投機性が高い」として規制導入を決めた。 金融庁の意見募集には1カ月間で約710団体・個人から約910件の意見が寄せられたが、約9割が規制導入に反対だったという。【井出晋平】