銚子電鉄の車両ひたちなか海浜鉄道の車両 【川崎友水】千葉県銚子市の銚子電気鉄道と、茨城県ひたちなか市のひたちなか海浜鉄道が、27日に姉妹鉄道提携を結ぶ。両鉄道はともに12月に開通100周年を迎え、レトロな車両、廃線の危機の経験など共通点が多い。関係を深めることで特色のあるローカル鉄道として生き残りを目指す。 銚子電鉄は、前身の銚子遊覧鉄道が1913年12月28日に開通。開業4年後に一度廃止となったが、23年に銚子鉄道として再開業した。その後も利用者の減少などで何度となく廃線の危機に直面したものの、そのたびに地元や鉄道ファンの支援で踏みとどまった。 ひたちなか海浜鉄道は、前身の湊鉄道が1913年12月25日に勝田―那珂湊で開業したことに始まる。28年に阿字ケ浦まで全通し、第2次大戦中の44年、交通事業者統合で発足した茨城交通の湊線となった。2000年代に入ると慢性的な赤字で茨城交通が廃