2年半の植物状態から目が覚めて、「私が得たもの」 ただ、そこにいるだけで良いのです 青柳 茂雄(2007-05-31 12:15) 25歳のとき、スキー滑走中のささいなミスで、立ち木に激突し、頸髄損傷、脳挫傷、左鎖骨の開放骨折というけがを負いました。その瞬間から私は意識を失い、約2年半の間、意識がなく「植物状態」となりました。 その間、病院は4つ変わり、どこの医師の診断も「明日の命も分からない」、また「命は助かっても意識は戻らないだろう」という状態だったそうです。 ところが、3つ目の伊豆長岡にある順天堂大学付属病院で私は意識が戻り、目が覚めました。病室にはテレビが1台あり、それを見ていたら松田聖子さんが、子どもを抱いて出てきたのを目にしました。 「この子、結婚したの? 母になったんだね」と言ったところ、そばにいた看護師さんに、「青柳君が意識のないときに結婚したのよ」と教えてもらいま