川崎市臨海部の工場地帯といえば、日本有数の「工場夜景スポット」として知られている。工場夜景は東扇島東公園や川崎マリエンから見ることができるが、船に乗って運河から眺める川崎工場夜景クルーズやバスツアーも人気になっている。 しかし、その一方、川崎工場地帯の「昼間の姿」は意外と知られていない。住宅や商業施設はいっさいなく、周囲には海と運河しかない埋立地なので、工場で働く従業員や工場マニアでもなければ、昼間にここを訪れることはまずないからだ。 川崎工場地帯の昼間の姿とはどのようなものなのか。工場が稼働していない日曜日に、浮島町、千鳥町など巨大な工場が立ち並ぶ一帯を探索してきた。(取材・文=押尾ダン/清談社)