先月、麻生太郎外相の著書を立て続けに読んだのですが、一番印象的だったのは、どちらの本を読んでも、観念的なナショナリズムの臭いが全くしないことでした。 とてつもない日本 (新潮新書) 作者: 麻生太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/10メディア: 新書購入: 23人 クリック: 1,402回この商品を含むブログ (290件) を見る自由と繁栄の弧 作者: 麻生太郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 190回この商品を含むブログ (39件) を見る もちろん、麻生氏も日本に対する誇りは強いのですが、彼の誇りの対象は、観念的・抽象的な日本という国家概念ではなく、過去や現在の日本人が具体的に成し遂げてきた/成し遂げている成果の蓄積であると思います。また、彼の考え方には他民族に対する排他的な思想が全くないのも特筆すべきでし