城 繁幸 / 『若者はなぜ3年で辞めるのか? 』 / 2006 / 光文社新書 / C タイトルへの著者の答えは「本質的にねずみ講である年功序列が破綻したせい」であり、対処法は「昭和的価値観を捨てる」「誰のために何のために働くのか、考え直す」というもの。 企業の人事部にコンサルティングを行う立場であり、かつ自分もその退職した若者の一人という両方の視点をきちんと生かしているので納得感のある主張になっている... と思っていたけど、取り消し。 本書の「著者の主張」については依然おもろしいとは思うものの、「主張の根拠」にかなりの事実誤認、事実過誤、もしくは意図的な無視やデータ解釈のねじ曲げがあるように思えます。焦点をはっきりさせるためにある程度的を絞った書き方をしていることが明示されていないのでちょっと残念です。 そもそも「年功序列」「終身雇用」は「日本的慣習」ではなくて「労働人口のごく一部
他に適当なカテゴリがないから「民族」カテゴリにぶちこんでみた。何か違う気もするが,まあ気にしない方向性でよろしく。 3人の日本人がノーベル物理学賞を共同受賞したとの事。いやぁ,めでたい。正直ぼくにはどういう理論なのかちっとも解らないけれど,それでもめでたい。 ノーベル物理学賞、素粒子研究の日本人3氏に - 朝日新聞 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎氏(87)=米国籍=、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)素粒子原子核研究所の元所長・小林誠氏(64)と京都大名誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の3人に贈ると発表した。 日本人のノーベル賞受賞は02年以来で13、14、15人目。物理学賞は同年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授に続き、5、6、7人目。賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億4千万
本のある暮らしを提案する一冊。無性に本の整理をしたくなることを請合う。 いや、「本だらけで足の踏み場もない」とか、「これが倒れてきたら圧殺される」といった自嘲も聞こえる。このblogを覗いているなら、本との戦いに明け暮れている方も多かろう(わたしの戦歴は「図書館を利用するようになるまでの20ステップ」にまとめた)。 しかし、本書に出てくる、暮らし中で「本を活かす」ライフスタイルを見せつけられると、自分の考えが誤っているのではないかと確信が持てなくなる。本の山を自慢げに語るのは、奴隷の鎖自慢ではないかと冷や汗が出てくる。「おまえ、ただのコレクターじゃね? 読みもしないくせに」と言われている気がしてくる。 それぐらい「美しい」んだ。著名な作家や建築家たちのホーム・ライブラリーやリビングが紹介されており、どこもみっちりと収納され、ディスプレイされているにもかかわらず、不思議に「調和」というイメー
勝間和代氏が任天堂について書いた記事を見つけた。 競争相手を生かさず殺さず・任天堂の収益性が高い理由 ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS フィナンシャル・タイムズ紙はその理由を、以下の2つと分析している。 (1)任天堂が「Wii」の製造を始め、極力アウトソーシングで行っていること。従業員は3000人足らずしかいない。 (2)利益の割に1人当たりの人件費が安いこと。ゴールドマン・サックスの2007年の従業員1人あたりの平均給与は66万ドルであったが、任天堂の平均は9万900ドルでしかない。 とはいえ、任天堂の1人当たりの収益性が高い理由を、アウトソーシングと人件費に求めるだけではどうもまだしっくりこないので、なぜ任天堂がそのような高い収益性のビジネスモデルを維持できるのか、もう少し考えてみたい。 フィナンシャル・タイムズ紙の分析は、数字しか見ていない薄っぺらな素人見解で、ここ
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