佐野氏の会見は法的に「満点」だったが 以上のように考えると、五輪エンブレムは著作権侵害にもならないということになるでしょう。会見で、佐野氏は、「劇場ロゴは見ておらず、また、両者は似ていない」と説明をしていますが、前者は依拠性を、後者は類似性を否定する趣旨だと考えられます。これらの発言について、桑野弁護士は、「著作権侵害の要件を的確に押さえたもので、法的責任を否定する説明としては100点満点のもの」としつつも、佐野氏の会見については「同じデザイナーとして、ドビ氏への敬意やその心情への配慮が十分伝わってこなかった」点を残念に感じたといいます。 「満員電車の中でうっかり他人の足を踏んでしまったのに、法的責任はないと居直って謝ろうとしない、そんな印象も受けました。ドビ氏については、もともと著名なデザイナーではないということもあり、『売名行為ではないか』と揶揄(やゆ)する声もあります。しかし、私は、
![「五輪エンブレム問題」はなぜここまでこじれたのか? 法的論点を整理する(THE PAGE) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8611fbadec866ceccfc9d36801c72953239fcd0d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20150815-00000003-wordleaf-000-13-view.jpg%3Fexp%3D10800)