斎 藤 は い か に し て フ ェ ミ 棚 と 出 会 っ た か 私と「女性学」棚とのつきあいは、かれこれ25年以上になります。 この地に最初の一歩を踏み入れたのは大学生になったばかりのころ、70年代の後半でした。「フェミニズム」も「女性学」も「ジェンダー論」もまだなくて、「ウーマンリブ」「女性問題」という呼び方が支配的だった時代です。70年代の本にはパッションがあって、いま読んでもなお刺激的です。がしかし、それらを一通り読んでしまうと、じきに飽き足らなくなった。 リブには理論がない--それが不満だったのです。 それから私は子育て雑誌の編集者になり、その後は編集プロダクションで仕事をするようになりました。ときは80年代。巷ではフェミニズムが話題になっていましたが、私の興味は薄れていて「いまごろ遅いんだよ」と思ってた。フェミニズムっていうのは目の前の霧が晴れていくような思想ですから、そ