1万超の黒い点と、たった二つの赤い点 挑戦的広告で問い続ける「核の罪」 「平和は空気のようなものではない」 紙面を埋め尽くすように、びっしりと並んだ無数の点――。長崎新聞が掲載した見開き広告が、ネット上で大きな反響を呼んでいます。シンプルな構成に心をつかまれ、「思わず鳥肌が立った」と述べる読者が続出しているのです。「平和の祈り」の発信に一役買ったデザイン。これまでも「引っかかりのある違和感」にこだわってきた担当者の話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人) 1万超の黒い点と、たった二つの赤い点 話題をさらった広告は、8月9日の朝刊に登場しました。14~15面にかけ、30段にわたって、黒い点が規則正しく並んでいます。 左側へと目を移すと、黒地に白抜き文字で、こんな一文がつづられています。 「核兵器が存在している以上、それが使われるリスクも存在しています」 紙面に散らばった点の一つひ
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