オウム真理教の元信者、高橋克也被告の裁判員裁判で、地下鉄サリン事件に関わった死刑囚の尋問が始まり、実行役の1人、広瀬健一死刑囚が「教団の教えに従い、人々の救済だと思ってサリンをまいたが、独善的な考え方だった」と証言しました。 高橋克也被告(56)は平成7年3月に起きた地下鉄サリン事件で、実行役を駅まで車で送り迎えしたとして殺人などの罪に問われています。 裁判は16日から、この事件に関わった死刑囚の尋問が始まり、サリンをまいた実行役の1人、広瀬健一死刑囚(50)が出廷しました。 この中で広瀬死刑囚は、無差別テロの実行役を引き受けた理由について「当時は麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚(59)の『現代人は悪い行いを積みすぎている。救済するにはオウム王国を作って強制的に教えを広めるか、命を絶つポアしかない』という教えを信じていた」と証言しました。 そして犯行の状況については、「車内で呪文を唱え、駅