【北京=竹内誠一郎、広州=吉田健一】中国で拡大中の鳥インフルエンザ(H7N9型)感染問題で、中国疾病予防コントロールセンターの馮子健主任は17日、上海市などで「限定的な人から人への感染」が起きている疑いがあるとの見方を示した。 国家衛生・計画出産委員会の公式微博(中国版ツイッター)が伝えた。 馮主任は、大流行を引き起こす恐れのある一般的な人から人の感染については「今のところ、それを示す根拠はない」とした。世界保健機関(WHO)は、ウイルスに変異がなくても「家族間など濃厚な接触がある条件下では、限定的な感染を起こすことができる」との見解を示している。 香港の人権団体・中国人権民主化運動ニュースセンターは17日、上海市の衛生当局者の話として同型インフルエンザに感染して3月4日に死亡した87歳男性とほぼ同時期に肺炎症状を起こし同市第5人民病院に入院していた息子2人にも感染が確認されたと伝え