スキーリゾートとして有名な新潟県越後湯沢に、使われることなく放置されているホテルがある。 平成バブルまっただ中の1987年に開業した「スポーリア湯沢」は、かつて年間売上高が10億円を超えていた全222室の宿泊施設。しかし、コロナ禍のダメージなどで2020年に運営会社が破綻し、同年の夏には閉業に追いこまれた。 このホテルの特殊な点は、「区分所有型」であるという点だ。 現在も100名超のオーナーが部屋を所有しているというが、運営会社の破綻により、オーナーらはホテルに立ち入ることすらできない状態が続いている。賃料収入はなく、固定資産税などの維持費だけがかさんでいる。 かつて旅行客で賑わったスポーリア湯沢は、なぜこのような悲惨な状態になってしまったのだろうか。バブル期の負の遺産を取材してきた吉川祐介さんと現地に行き、区分所有型ホテルの闇に迫った。 ■オーナー「損切りすらできない」 区分所有型ホテル
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