12日のニューヨーク株式市場は、この日発表されたアメリカの小売業の売り上げが順調に拡大したことや、原油の先物価格の持ち直しなどを受けて、買い注文が広がり、ダウ平均株価は300ドル以上値上がりしました。 ダウ平均株価の終値は、前日より313ドル66セント高い、1万5973ドル84セントで取り引きを終え、今月4日以来、6営業日ぶりに値上がりしました。また、株価の上昇に伴い、円を売ってドルを買う動きがいくぶん優勢となり、ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=113円台の水準に戻しました。 市場関係者は「ヨーロッパの銀行の経営を不安視する市場の見方もいったん収まり、世界的な株安の流れにひとまず歯止めがかかった。ただ、東京株式市場をはじめに市場の動揺はなお続くという慎重な見方が多く、原油価格の行方にも警戒感が強い」と話しています。 12日のヨーロッパの主な株式市場は、この日発表されたドイツの銀行