本記事は2022年11月4日(米国時間)に公開した弊社の英語ブログBreaking down the ‘critical’ OpenSSL vulnerabilityを日本語化した内容です。 なお、この脆弱性に関しては下記のブログもご参照ください。 2022年11月1日、OpenSSLチームは、深刻度 (Severity) が「高 (High)」の脆弱性2つ(CVE-2022-3602とCVE-2022-3786)の詳細を示すアドバイザリを公表しました。これは深刻度「クリティカル (Critical)」の脆弱性として予告されていましたが、実際のアドバイザリでは「高 (High)」に格下げされました。しかしながら、OpenSSLは主要な暗号化ライブラリの1つであり、インターネットのTLS暗号化通信の大部分を支えているため、これはまだ問題といえそうです。 この記事では、これら2つの脆弱性を特に