編集部からのお知らせ: 本記事は、書籍『女医問題ぶった斬り! 女性減点入試の真犯人』』(著・筒井冨美 、光文社新書)の中から一部抜粋し、転載したものです。フリーランスの現役女医である筒井氏が論じた、東京医大入試の女子減点問題の背景分析をお読みください。 2018年8月、東京医大における不正入試の調査過程で、女性や多浪受験生に対する減点操作が明るみに出て、事件の幕が上がった。とりわけ女性受験生に対する一律の減点操作については、「女性差別!」という非難が同校に殺到した。 (編集部注:同大学が文部科学省幹部に便宜を図った)官僚子弟の不正入学発覚時には発生しなかったデモ隊が東京医大正門前に集結し、「女性差別を許さない」「下駄を脱がせろ」といったプラカードが並んだ。8月下旬には57人の弁護士による「医学部入試における女性差別対策弁護団」が結成され、相談窓口を設けた。記者会見では共同代表の女性弁護士た