- 1 - ホルムズ海峡をめぐる混乱は、原油や液化天然ガス(LNG)のみならず、石化製品、肥料、アルミ といった下流・派生品を含む広範なコモディティの供給リスクを同時に高めている。湾岸地域は産 業の多角化を通じて国際的な供給網での重要性を高めてきたが、紛争終結後も生産の復元には時間 を要し、中東リスク回避を目的とした代替調達の動きが進めば、影響は中長期に及ぶ可能性がある。 ホルムズ海峡の混乱、上流にとどまらず下流・派生品へ波及 中東の産油・産ガス国は、上流のエネルギー・資源の輸出に加え、産業の高付加価値化・多角化戦 略の下で石油製品、基礎化学品分野への展開を進めてきたほか、豊富で安価なエネルギー供給を背 景に、アルミや銅の製錬、製鉄といったエネルギー多消費型産業への投資も拡大してきた。その結 果、ナフサを含む石油製品や、エチレン系・樹脂などの石油化学基礎原料、アンモニア・尿素と いった肥料

