年齢を重ねるごとに、肩身の狭い思いをしている女性は少なくない。元号が変わり、新しい時代に向かおうとしている現代日本でも、「女性は若い方がいい」という風潮が少なからず残っているように感じる。それは、恋愛や仕事、あらゆる場面においてだ。 2019年2月末、ある写真家が作品集を出版した。タイトルは『マキエマキ 作品集』。「人妻自撮り熟女」を自称し、昭和B級エロをテーマにした作品を発表する写真家、マキエマキ(53歳)のファースト写真集だ。書籍を開くと、昭和の香りが残るスポットや日本のランドマークを背景に、セーラー服や裸エプロン、ホタテの貝殻ビキニを着たマキエの姿が現れる。 年相応な、少し崩れた体型をさらけ出した写真は、強烈なエロスを放ちながらもどこか笑えて、見るものを楽しませよう、というエンターテインメント性がある。 中年という年頃において、積極的な発信や挑戦をしている女性を見つけるのは、男性に比