嬉しかったこと
今日誕生日だった。 お母さんがハンバーグのお店に連れてってくれた。 楽しくおしゃべりしながら、美味しいハンバーグを食べた。 ハンバーグがあまりにも美味しくて、最後に食べようと思って一切れだけ残した。 そしたら、店員さんが来て「空いてるお皿片付けますね」って言ってきたから、やばい！取られる！！と思って急いで最後の一切れを食べた。 店員さんは察してくれて、私のお皿は下げないでくれた。 急いで食べた一切れは、せっかく残したのに冷えて脂が固まって全然美味しくなくなってた。 でも、取られると思って急いで食べたのがなんか面白くて、お母さんと笑った。 それがあったかくて幸せで、ちょっと泣いた。 生まれてきてよかったなって思った。
7月9日
今日は休みで、日中はずっと家にいてゲームをしていた。 外は雨こそ降っていないものの、決して厚くはないが、かといって青空が見えることもない、なんともいえぬ量の雲が空を覆っていた。 夕方、洗濯物を取り込もうとベランダに出ると、沈みかけの夕日が雲の下から光を投げかけており、それを見てなんとなくうれしい気持ちになった。 その後、スーパーへ食料を買いに出かけた。道中、華道か何か、古風な芸事の教室をやっているらしい、大きなお宅の庭の木からニイニイゼミが鳴いているのが聞こえる。 ニイニイゼミはジィーーーというかイﾞーーーというか、子音は濁音で、母音はIかなぁ、といった具合の高い声で鳴く。夏の一番初め、どのセミよりも早く出てくるセミだ。小さくてかわいいが、その分見つけづらい。 去年の確か6月の終わりごろ、仕事が終わって帰宅途中の夕方、通りがかった公園でその年最初のニイニイゼミの声を聞いて、おお夏が始まった
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墓石に彫ってくれと注文するやつがギリいない言葉