報道陣に公開された台湾・石門(shihmen)原子力発電所の内部。日本の原発事故を受け、台湾は原発の安全性の点検を加速している(2011年3月15日撮影)。(c)AFP/Sam YEH 【3月15日 AFP】原子力発電所の開発に力を入れてきたアジア各国の政府は、東北地方太平洋沖地震による日本の原発事故を受け、計画阻止の圧力に直面している――しかしそれでもなお、アジアでは、近い未来に数十基単位で原子炉が建設されることになるだろう。 ■中国、インド、韓国を筆頭に勢いづく原子炉建設 好調な経済をさらに勢いづけ、海外の化石燃料への依存度を弱めようとしているアジア諸国は近年、世界の「原子力ルネサンス」の先頭に立っている。原子力業界の国際団体、世界原子力協会(World Nuclear Association、WNA)によれば、現在世界で建設中の原子炉62基のうち40基はアジアにある。中国だけでも建設