拙ブログで、従軍慰安婦問題や南京事件についての歴史修正主義的主張に対する反論をいくつか書いてきた。 正直に言えば、「従軍慰安婦は業者が勝手に連れてきた」とか「南京事件を目撃し、記録した外国人は国民党政府のエージェント」とか、ネットに書き込んでいる人間は、故意犯どころか、確信犯であるので、彼(彼女)らに、根拠を示して反論しても、歴史修正主義者が、そうした行為を止めることはまずないだろう。 それでは、彼らの主張に反論する意味がないか、ときかれると、反論しなければならないと答えるしかない。歴史修正主義者の言動を変えるためではなく、歴史修正主義者の主張に反論が存在することを、他の人間に知らせるためだ。 『暴力の人類史』(スティーブン・ピンカー) に、狂信的で非合理な信念が、人々を取り込んでしまうメカニズムについての記述がある。(下巻pp.336-345) こうした信念が社会を支配するためには、構成
成人式の会場付近で「臨時召集令状」(赤紙)を模したビラが配布され、お祝いに水を差された-。ネット上でそんな噂話が流布している。ビラには「母親大会連絡会」とあり、この団体が作成したものとみられる。ではいつ、どこの成人式で配られたのだろうか。 臨時召集令状は戦前、戦中に在郷軍人を召集するための命令書。色が赤いので赤紙と呼ばれた。在郷軍人とは、平時は軍人以外の職業に就いているが、戦争などが起きたときに必要に応じて召集される人のことだ。 この赤紙を模したビラについて調べたところ、各地の母親大会連絡会が作成していることは、一部では周知の事実だった。裏側に反戦平和を訴えるメッセージを添えるなどして、先の大戦で日本が真珠湾攻撃を行った日である12月8日に各地で配布している。関係者によると、12月8日に全国的な行動として配布を始めたのは1980年代からだという。 ビラは戦前、三重県の津連隊区司令部が作成し
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