セントルイス・ワシントン大学(アメリカ)の研究グループは、レンガを電池にしようとしている。ソーラーパネルにつなげば、普通のレンガが再生可能エネルギーに早変わりだ。 研究グループのジュリオ・M・ダーシー氏によると、レンガは多孔質構造をしており、電気をためるにはぴったりなのだそうだ。孔はレンガの表面積を広げるので、それだけスーパーキャパシタ素材がたくさんの電気を蓄えることができる。 「三匹の子ぶた」の話ではレンガで家を建てた3番目の子ぶたが狼を追い払うことができたが、さらにそこにバッテリー機能が加わるというのだから快適だ。 レンガの色を最新導電素材に レンガが赤茶けているのは、その粘土に「酸化鉄」が含まれているからだ。 そこで研究グループは、孔に酸化鉄を分解する酸蒸気を流し込み、反応型の鉄に変換。そこへさらに鉄と反応する硫黄ベースの素材を満たすことで、孔の表面を「PEDOT」という導電性プラス