最も美しい現代戦闘機は何でしょうか。美の基準は個人の好みによりますが、何人かに尋ねれば、まず間違いなくロシアのユナイテッドエアクラフト(スホーイ)Su-27の名を聞くことになるでしょう。 【写真】同じ原型機から限りなく爆撃機寄りの戦闘機 横並び複座のSu-34 ロシア語で「鶴」の愛称を持つSu-27は美しいだけではなく、双発戦闘機としては世界最多の1067機(派生型含む)が運用中の金メダリストでもあります。この数字は単発戦闘機を含んでもなお、F-16(2280機)に次ぐ第2位という偉大な記録です。 Su-27は傑作中の傑作戦闘機として大成功を収めていますが、実は旧ソ連のスホーイ設計局において開発されていた当時は、ひどい欠陥戦闘機と見なされていました。それも設計者にさえ「根本的に解決不可能」とされたほどにです。 具体的に何が悪かったのでしょうか。まず新開発の大パワーエンジンが間に合いませんで