「フィクションが現実に——サイエンスフィクションと人類の運命」と題されたこのスピーチでは、ケン・リュウ自身は「仮想通貨の価格」ではなく「仮想通貨とブロックチェーンの未来」に関心があると前置きした上で、「私たちは未来をどのように考えるのか、なぜ私たちは未来について物語を描くのか、そして未来を予測することは良いことなのか」について語った。 「現実がSFに近づいている」とは近年よく聞かれるフレーズだが、ケン・リュウは一味違ったアプローチでこの議題について一つの結論を導き出している。 人は未来を描きだせるのか まずケン・リュウが紹介したのは、100年前のアーティストたちが、未来 (現代) をどのように描いたか、という点だ。1899年から1910年にかけてフランスの複数のアーティストによって描かれた「En L’An 2000 (In the Year 2000)」という絵画シリーズでは、メイドが半自
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