第34回 「中国の社会不安」の読み方――米国議会の報告書から 国際問題評論家 古森 義久氏 2006年11月14日 米国の様々な機関が中国をきわめて気になる国とみて研究や分析に努めることは、この連載コラムでも繰り返し伝えてきた。米国にとって、中国は敵とも友とも、脅威とも機会ともなりうる独特の存在なのである。もっともこうした認識は日本も同じだろう。中国とは何なのか、中国はどうなるのか ―― これは21世紀の最大の命題の一つであろう。 さてその中国から最近しきりに伝わってくる動きに社会の不安というのがある。中国の社会に波紋を広げ、政治体制を揺さぶる抗議デモ、スト、暴動などである。 例えば、以下のような実例がある。いささか旧聞に属するが、香港の各新聞が2005年4月に報道した事件である。 「4月10日、上海の南にある浙江省東陽の村で農民約4万人が暴徒化し、治安当局と激しく衝突し、約
このほど開催された「第3回中国環境と発展国際協力委員会」の第5回会議において、中国環境と発展・回顧と展望の課題チームが報告書を作成した。同報告書は「現状の経済成長と資源環境の消費動向からみて、中国の資源環境は2020年に大きな問題に直面するだろう」と指摘。大きな問題として以下の8つの分野を挙げた。 (1)エネルギーの安全保障は楽観視できない。大気汚染は日増しに悪化し、温室効果ガス排出削減の圧力が高まる。 (2)水資源の不足と浪費が問題となり、水質汚染が目立ち、水資源の過度な開発と生態系の悪化により、問題がさらに悪化する。 (3)生活ゴミ、工業廃棄物と危険廃棄物の排出が急速に増加する。 (4)生態系に対する管理機能が悪化し、絶滅の危機に瀕する種の割合が増加し、外来種の侵入により生物の多様性が激減する。 (5)室内環境汚染、オゾン汚染、水銀汚染および環境問題によっ
このブログを見て頂いて方は当然ご存知で、私は上海の近郊の江蘇省に住んでいます。 住んでいると言っても、仕事で会社の出向社員としてこの地に駐在しているのですが。 これまた皆さんご存知の通り、ここ中国は近年急激な経済発展中であります。 私が13年ほど前、最初に訪れた中国の地は、今私が良く通っている上海サーキットがある上海市嘉定区。 当時、虹橋国際空港に降りた訳ですが、すでに日が落ちており嘉定区までに約2時間。かつては高速道路も無く途中から未舗装の道路を街灯も好く点ってない道を車で時速100km/hぐらいで飛ばしていました。かなり怖い思いをして車に乗っていたのを思い出します。 その後、この地に来るたびに高速道路が延び、今では虹橋国際空港⇔嘉定区は40分もあれば十分に行き交い出来ます。私が居る街までも高速道路が出来、高速バスで上海市内まで2時間半。 この高速道路の伸びは、激しく発展する中国を象徴す
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世界第5位のセメント会社であるイタリアのイタルセメンティは10年にわたる研究開発期間を経て、光をあてることで有害なガスである一酸化炭素、窒素、ベンゼンなどを分解する触媒の商業化をスタートすると発表した。まずは、地元イタリア、そしてフランス、ベルギーなどのヨーロッパから展開していく予定だ。光触媒を活用したTXアクティブという技術ということで、前述した気体に含まれる有害炭素を分解し、水、硝酸、二酸化炭素に変えていく化学技術である。二酸化炭素がつくられることで、完全なクリーンエアーということにはならないが、二酸化炭素よりも有害なガスが光によって分解されるので、環境問題解決に向けた大きな一歩ではないかと思う。 イタルセメンティはこの技術を自社で生産するセメントや石膏、ペンキ、モルタルなどに応用し、街の道路やビルディングに使用する計画だ。また、室内照明などの人工光でも光触媒が起こるので、室内の壁や床
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