オーディオのスピーカーと言ったら木の箱で作られているもの、という固定観念は捨てた方がいい。マンホールのふたなどを手がける北海道旭川市の鋳物工場が開発したスピーカーは重い鋳鉄でできているが、自然な音が再現できると全国にファンを広げている。今年の北海道チャレンジ企業表彰やものづくり日本大賞の優秀賞を受賞するなど、確かな技術は行政も認めるところだ。唯一無二の商品を生み出した臼井憲之社長(50)は「これからも旭川に根ざして、ここの気候風土にあったものづくりに励みたい」とこだわりを見せる。(札幌支局 藤井克郎) 旭川市郊外の工場地帯の一角に、目指す臼井鋳鉄工業はあった。大正14年の創業で、社員10人という典型的な町工場の風情だが、昨年3月に2階の事務所を改装して作ったというギャラリーに案内されて驚いた。同社が製造するスピーカー「CASTRON」がぐるりと配され、アコースティックギターの繊細な音からハ
【愛媛新聞】<社説> ■トンネル内列車火災 脱線の原因は何だったのか 北海道のJR北海道石勝線第1ニニウトンネル(全長685メートル)内で、6両編成のディーゼル特急が走行中、車内から白い煙が出たため、緊急停車する事故があった。 JR北海道は、事故を起こした特急は停車した地点から約890メートル手前で脱線していたことを明らかにしている。脱線の原因解明が急がれる。 トンネルに入る前から枕木には脱線でこすれたとみられる跡があり、停止地点の約2キロ手前には、列車のエンジンから車輪に回転力を伝える「推進軸」などが落ちていた。 車掌は「異常な振動がし、運転士に列車を止めてくれと言った。止まった時には火が出ていた」と説明しているという。車軸などに何らかのトラブルが発生し、ブレーキがかかるなどして発熱、発火したことも考えられる。 ディーゼル列車は、車両の下部に燃料の軽油を積んでいる。脱線・転覆
「ここでクニマスを釣り上げ、びっくりしました」と話すさかなクン=8月、山梨県の西湖、中山写す 「絶滅」とされていた秋田県田沢湖のクニマスが、山梨県の西湖でみつかった。クニマスの絵を残したい――。そんな思いが、「奇跡」を引き寄せた。 70年前に絶滅したと信じられていたクニマスの再発見の立役者は、さかなクン(東京海洋大客員准教授)だった。 漁師と船に乗り、珍しい魚を見つけると、京都大総合博物館の中坊徹次教授に教えを請うていた。その中坊教授の部屋を訪ねたのは今年3月。「どう見てもクニマスじゃないかと思うんです」と保冷箱から2匹を取り出した。 中坊教授の表情が一瞬にして変わった。「なんやこれは!」。20センチほどの黒ずんだ体がオリーブ色に輝いていた。 長年、クニマスを研究してきた中坊教授は旧知の仲であるさかなクンに「クニマスを描いてほしい」と頼んでいた。現存する標本は約20匹。白か茶色に
カラフトマスをくわえた白いヒグマ=国後島北東部の自然保護区で、日本大学・国後保護区ヒグマ共同研究グループ提供 北方領土の国後島と択捉島にしかいないとみられる白いヒグマの全身撮影が初めて成功し、21日公開された。国後島北東部の自然保護区内で、NPO法人「北の海の動物センター」(会長・大泰司紀之北海道大名誉教授)や日本大学の哺乳(ほにゅう)類の専門家グループが、3頭の撮影に成功した。 【白いヒグマ、右半身だけのアップ】国後島で撮影に成功した写真(09年) ロシア側研究者への聞き取りでは、国後島には300頭前後のヒグマがおり、約1割が全身または部分的に白いという。3頭のうちのカラフトマスをくわえたヒグマは顔と下半身以外は白。ホッキョクグマへと進化する過程の可能性もあり、遺伝子の分析を試みる。【本間浩昭】 【関連記事】 <クマの話題>ツキノワグマ:87年発見「九州最後」、遺伝子は東日本型
北海道で急増中の中国人観光客。不動産投資家としても、着実に存在感を示しつつある。リーマンショック以降停滞していたリゾート投資は、アジア資本により息を吹き返した。地元は活況に沸く一方、土地の買い占めを懸念する声も強まっている。 国際的な知名度を誇る日本有数のスキーリゾート、北海道ニセコ地区。リーマンショックによって崩壊した不動産バブルのあおりを受け、停滞が続いていた同地域のリゾート開発だが、今年に入って息を吹き返しつつある。 富豪がチャーター機で続々訪問 牽引しているのは、相次いで登場したアジア各国の資本家である。 今年5月のこと。ニセコ地区を管轄する倶知安(くっちゃん)町役場に、場違いな黒塗りのリムジンが突然、横づけされた。中から現れたのは、マレーシアの不動産開発業者。ニセコ地区のリゾート開発に興味を持ち、町長への表敬訪問が目的だった。 「役場にいきなり電話がかかってきて、町長に挨拶したい
宮崎県は7日未明、新たに同県川南町の12農家の牛と豚計23頭が、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いがあると発表した。これで、感染は1市2町の35施設(疑い例も含む)に広がり、殺処分頭数は牛と豚計4万4892頭に達した。2000年に宮崎県と北海道で発生した時は、感染したのは牛だけで、処分頭数は計740頭。今回の処分頭数は前回の60倍以上となり、発生の記録が残る1908年(明治41年)以降、国内最悪の状況になった。 12農家が飼育する牛184頭、豚1万723頭が殺処分される。発生からの処分頭数は、牛計3101頭で同県内飼育頭数の約1%、豚計4万1791頭で約4%になった。 農林水産省の担当者は7日、「感染頭数や処分頭数が増えても、移動制限区域の外には広がっておらず、今後の対応に変化はない」と述べた。宮崎県畜産課は同日の記者会見で「空気感染では被害が広域に拡大するはず。人や車など
道内 ラッコ食害ウニ全滅 納沙布沖、移植の3トン 歯舞漁協「人気者」に苦慮 (03/11 06:41、03/11 09:00 更新) 【根室】根室市の納沙布岬に近い沖合で歯舞漁協が育ててきたウニ約3トンが、全滅しているのが見つかった。漁協が調査を依頼した専門家は、岬付近に生息しているラッコによる食害と断定。被害額は判明分だけで約500万円で、3千万円に達する可能性もある。ラッコは法律で捕獲が禁止されている上、ファンが多い人気者。漁協は「このままでは死活問題」と対応に苦慮している現場は根室半島のオホーツク海側。歯舞漁協のオホーツクうに漁業部会の漁業者が4日からタモ漁を始めたところ、中身が入っていない大量の殻を発見。ダイバーが潜水して調査した結果、別の場所から移植して育ててきた少なくとも約3トンのウニが「全滅状態だった」という。 歯舞漁協は、根室市歴史と自然の資料館の近藤憲久学芸主査に調査を依
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