名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(国連地球生きもの会議)は21日、地球規模で植物の保全を進めるための世界植物保全戦略を、「2020年までに各国の絶滅危惧(きぐ)植物の少なくとも75%を保全する」と改定する方針を固めた。現行の10年までの目標を改め、より厳しい目標値を掲げる。 植物の保全戦略は、02年の第6回締約国会議で10年までの目標を採択。各国の絶滅危惧植物のうち、野生植物の本来の生息地とそれ以外の地域(植物園を含む)で、それぞれ60%を保全するとした。生息地外での保全は達成したものの、生息地内では達成できなかった。 新たな保全戦略では、野生植物の生息地の内外で、各国の絶滅危惧植物の少なくとも75%を保全することを目標にする。 絶滅危惧植物の生息地は、保護区の設定などによって守られる。生息地以外の地域では、植物園による保存が有効。国内では日本植物園協会が、10