宮城県警は26日、同県登米市の旧豊里小学校で、東日本大震災により亡くなった人の身元不明遺体約1000体分の着衣を洗濯し、遺品として保管するための作業を公開した。 県警は遺体の身元を割り出すために、体の特徴や所持品を調べ、DNA鑑定などを行っているが、依然として約1200体の身元が不明のまま。洗濯・乾燥した着衣をビニール袋に入れて保管し、着衣の画像を身長、髪の色、おおよその年代など遺体の特徴とともに公開することで、身元特定につなげたい考えだ。洗濯して汚れを落とすことで、衣類に名前が書かれていたり、柄や模様がはっきり出たりして、これまでに数人の身元特定につながったという。