現代芸術の巨匠パブロ・ピカソ(1881〜1973年)の、これまで存在すら知られていなかった作品を含む絵画など計271作品がこのほどフランス南東部で発見された。作品の価値は総額で6千万ユーロ(約66億円)を上回ると目されている。29日付フランス紙リベラシオンが伝えた。 見つかったのは、ピカソが1900〜32年に制作した作品。少なくとも175点は未公開で、うち97点は存在が知られていなかった作品という。キュビスムのコラージュや「青の時代」の水彩画、最初の妻であるオルガの肖像、リトグラフ、デッサンなどが含まれていた。 作品を所有していたのはアルプ・マリティム県に住むピエール・ルゲネック氏(71)。1月以降、ピカソの息子らに「作品が真作であることを証明してほしい」などと依頼する書簡を送っていた。(共同)