Published 2024/10/20 17:20 (JST) Updated 2024/10/20 18:33 (JST) 共同通信社が19、20両日に実施した、衆院選の支持動向を探る第2回トレンド調査で、比例代表の投票先は自民党22.6%、立憲民主党14.1%だった。1週間前の前回調査から自民が3ポイント減らし、差は8.5ポイントに縮まった。
与野党は17日、報道各社の衆院選序盤情勢調査を受け、各地で論戦を繰り広げた。石破茂首相(自民党総裁)は接戦区で支持拡大を訴え、与党の過半数(233議席)維持に懸命となった。立憲民主党の野田佳彦代表は、自民の派閥裏金事件に対する有権者の不満が強いとみて「政治とカネ」問題を徹底的に批判した。 首相は長野県佐久市での演説会で裏金事件に触れ「信頼を大きく損なった」と謝罪。情勢調査に触れ「石にかじりついてでも自民、公明両党で過半数を取りたい」と述べた。 公明党の石井啓一代表は埼玉県草加市で、自民非公認の前議員への公明推薦を批判する野党に「しっかり応戦したい」と語った。 野田氏は、東京都江東区の街頭演説で「裏金は組織ぐるみだ」と攻撃した。 日本維新の会の馬場伸幸代表は品川区で、企業・団体献金の廃止や、調査研究広報滞在費(旧文書費)の使途公開の必要性を主張した。 共産党の田村智子委員長は群馬県高崎市で演
Published 2024/10/20 20:24 (JST) Updated 2024/10/20 23:26 (JST) 共同通信社は19、20両日、衆院選の有権者動向を探る全国電話世論調査(第2回トレンド調査)を実施した。比例代表の投票先は自民党が22.6%で、前回12、13両日の調査より3.8ポイント減らした。立憲民主党は1.7ポイント増の14.1%となり、差は14.0ポイントから8.5ポイントに縮まった。小選挙区投票先は野党系候補が33.2%で、与党系候補の24.6%を上回った。前回は与党系の方が多かった。 全体として与党が支持を減らす傾向がうかがえた。ただ選挙区の投票先は、実際には多くの選挙区で野党同士が競合して分散するとみられ、勝敗に単純に結び付くわけではない。投票先を「まだ決めていない」も41.0%と多かった。 望ましい選挙結果は、「与野党の勢力が伯仲する」が49.7%で
Published 2024/10/19 20:10 (JST) Updated 2024/10/19 21:52 (JST) 日本維新の会前代表の松井一郎前大阪市長は19日、自民党派閥裏金事件を巡り衆院選の党公認を得られず無所属で立候補した萩生田光一元政調会長の応援演説に立った。萩生田氏が出馬した東京24区には維新が候補者を擁立している。関係者は「裏金の象徴みたいな萩生田氏の応援は正直、やめてほしかった」と不満を漏らした。 20年来の友人という松井氏は、八王子市のJR八王子駅前で「萩生田氏は期待と信頼を失ったが、反省してやり直すと言う。チャンスを与えてほしい」と呼びかけた。「一緒に謝るために来た」とも説明した。 東京24区には萩生田氏、維新の佐藤由美氏に加え、立憲民主党の有田芳生氏、国民民主党の浦川祐輔氏らが立候補している。
Published 2024/10/16 17:29 (JST) Updated 2024/10/17 22:22 (JST) 関西経済連合会は16日、中長期的な税財政の在り方に関する提言を公表した。年金以外の所得が多い高齢者に対し、老齢基礎年金(国民年金)を停止するか支給額を減らすべきだと訴えた。常陰均副会長(三井住友信託銀行特別顧問)は記者会見で「現行の社会保障制度を維持するのは困難で、一部に痛みを伴う改革が必要だ」と指摘した。 日本の家計金融資産のうち、60代以上の保有比率が6割を超えている現状を踏まえた。年金を減らすべき所得は「一定以上」とし、具体的な水準には踏み込まなかった。 歳出削減を巡っては、疾患の重篤度や発生確率に応じて負担割合を変えることを盛り込んだ。
衆院選で政権打倒を目指す立憲民主党の野田佳彦代表が呼びかけた野党連携がほとんど進まないまま、15日の公示が迫ってきた。日本維新の会が自前の勢力拡大を優先するのに加え、共産党も野田氏の防衛政策に反発して協力を拒否。野田氏はなお実現を模索するものの、時間切れとなる公算が大きい。多くの小選挙区に野党候補が乱立し、与党側が「漁夫の利」を得る可能性も出ている。 野田氏は代表就任後、維新の馬場伸幸代表や共産の田村智子委員長らと会談し、自民の派閥裏金事件に関係した前議員の選挙区での野党候補一本化を働きかけた。しかし13日時点で両党とそれぞれ100以上の選挙区で競合しており、党本部間の調整は進んでいない。 難航する大きな要因が、最近の国政選挙で立民と協力関係を構築してきた共産が野田氏の就任後、連携拒否に転じたことだ。 野田氏は9月の代表選で、従来は両党で共有していた安全保障関連法の見直しに慎重な姿勢を示し
Published 2024/10/13 23:20 (JST) Updated 2024/10/14 15:07 (JST) 共同通信社の第1回衆院選トレンド調査で、選択的夫婦別姓制度の導入への賛否を尋ねたところ、自民党支持層の63.7%が賛成と答え、全体の66.9%に近い結果となった。石破茂首相は9月の党総裁選で導入に賛成していたが、首相就任後は「さらなる検討が必要だ」と態度を後退させており、支持層の意見との違いが鮮明になった。 主な支持政党別に見ると、賛成は立憲民主党が72.6%、日本維新の会71.0%、公明党74.3%、共産党85.9%、国民民主党69.0%。「支持する政党はない」とした無党派層は70.7%だった。 現役世代と高齢層では賛否の違いが目立った。30代以下の若年層は76.5%、40~50代の中年層は72.8%が賛成したのに対し、60代以上の高年層は56.1%と差がついた
自民党の杉田水脈前衆院議員(57)=比例中国=を批判する研究者らが10日午後、国会内で記者会見を開き、議員の地位を利用してアイヌや在日コリアン、性的少数者へのヘイトスピーチを繰り返したとして、党が衆院選で公認候補としないよう求めた。「人権侵害の常習犯。議員になる資格はない」との共同声明を発表した。 杉田氏はアイヌと在日コリアンを侮辱した投稿で、2023年に札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定された。LGBTなど性的少数者を「生産性がない」と寄稿し問題化。性被害者を中傷する投稿に「いいね」を多数押したことで被害者から提訴され、賠償命令も受けた。 呼びかけ人の前田朗東京造形大名誉教授は会見で「さまざまな被害者を生み出してきた。社会への悪影響は計り知れない」と非難。評論家の佐高信さんは「差別か反差別かは選挙の争点だ」とし、所属する自民党を「差別政党になっている」と指摘した。 杉田氏は派閥裏金事件
Published 2024/10/09 18:36 (JST) Updated 2024/10/10 00:58 (JST) 衆院選で自民党派閥裏金事件に関係した前議員ら12人の非公認が決まった。厳しい選挙戦を強いられることになった前議員の周辺では「既にみそぎは済んだはず」「裏切り行為だ」などと党執行部への恨み節が広がった。一方、有権者からは「非公認は当たり前」と厳しい意見も聞かれた。 「いつまでみそぎをすればいいのか」。地元・埼玉県幸手市でおわび行脚を続ける三ツ林裕巳前議員の陣営関係者が非公認の決定に声を落とした。公認料を受け取れず、自前でポスターやビラの作成を進めているという。 9日に非公認が決まった細田健一前議員(新潟2区)の選対関係者は「同じように(政治資金収支報告書への)不記載があった議員でも公認された人がいる。党本部の対応は裏切りだ」と不満を爆発させた。 ただ説明責任に背を向
Published 2024/10/10 22:41 (JST) Updated 2024/10/11 00:56 (JST) 自民党は派閥裏金事件に関係した前議員らの衆院選対応を巡り、比例代表で単独立候補の可能性があった杉田水脈氏を比例名簿に登載しない方向で調整に入った。党幹部は10日夜、「杉田氏が来年の参院選へ立候補する意向を伝えてきた」と記者団に説明した。上杉謙太郎氏については比例上位での優遇は困難だとの認識を示した。比例名簿の順位は15日の公示までに最終判断する。 党は9日に小選挙区から立候補する裏金議員らの公認の可否を決め、旧安倍派と旧二階派の計12人を非公認とした。比例単独で立候補の可能性がある旧安倍派の杉田、上杉、尾身朝子各氏の扱いは判断を先送りしていた。党執行部は、尾身氏については引き続き対応を協議する。 3人の中で、杉田氏は政治資金収支報告書への不記載額が1564万円と最
Published 2024/10/09 19:43 (JST) Updated 2024/10/09 19:57 (JST) 公明党は9日、衆院選に立候補する自民党候補174人と、裏金事件に関係し非公認となった無所属2人の推薦を決めた。2人は4月の自民党処分で党員資格停止1年となった西村康稔氏と、党役職停止1年の三ツ林裕巳氏。石井啓一代表は記者会見で「地元の意向を尊重した」と語った。 石井氏は7日、自民党で非公認となった候補からは推薦要請はないだろうとして推薦は見送る考えを示していた。だがその後、西村、三ツ林両氏から推薦依頼が来たという。 西田実仁幹事長も会見で両氏に関し「地元の公明党員・支持者に、問題発覚直後から謝罪、説明していた」と述べ、推薦に当たって党の基準を満たしたと強調した。
島根県の丸山達也知事は共同通信のインタビューに応じ、島根県内などを走る木次線の利用者が特に低迷している区間のあり方を協議したいとするJR西日本に対して「受け継いだ路線を維持していくのが社会的な約束だ」と廃線を検討する動きをけん制した。一方、経団連の税制改正に関する提言で消費税引き上げに言及したことには「少子化を悪化させかねない。世も末だ」と反発した。(共同通信=白神直弥) ▽私鉄とは違う 1987年の日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化を受けて、98年に旧国鉄の債務24兆円が国の一般会計に承継された。 丸山氏は「国民に借金を減らしてもらって民営化した」のを踏まえると、JR西日本などの路線存廃を「私鉄と同じように単純な経営問題と考えるのはおかしい」と指摘した。 JR西日本は今年5月、木次線のうち1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2023年度に72人と低迷している出雲横田(島根県奥出雲町)
首相官邸のレッドカーペットから一転、寒風吹きすさぶ四畳一間の独房へ―。2019年の参院選広島選挙区での買収事件で妻の河井案里氏とともに逮捕され、懲役3年の実刑判決を受けた河井克行氏(61)。法務大臣経験者が受刑者になった史上初めての事件で、昨年11月、仮釈放された。 法務省のトップといえば、日本全国の刑務所のトップでもある。そんな法務大臣・副大臣を歴任した河井氏の目に、刑務所の中はどう映ったのだろうか。何か得がたい経験はあったのか。そして現在、妻・案里氏との関係は。 今回、逮捕後初めて、共同通信のインタビューに応じた河井氏。「多くの気づきがありました。次、法務大臣になったら良い大臣になるよ」と、冗談とも本気ともつかないような言葉を口にする。真意を聞いた。(共同通信=武田惇志) ▽「刑務所は再犯生産工場」 河井氏が収監されたのは、喜連川社会復帰センター(栃木県さくら市)の独房だった。半官半民
支援者らと日課の散歩に出かける袴田巌さん(左)。再審無罪とした静岡地裁判決に対し、検察が控訴断念を発表した=8日午後4時19分、浜松市 1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、無罪とした静岡地裁判決に対し、畝本直美検事総長は8日、控訴しないと表明した。事件発生から58年を経て、袴田さんの無罪が確定する。控訴期限は10日だった。畝本氏は談話で「結果として相当な長期間、法的地位が不安定な状況に置かれた。申し訳なく思う」と謝罪した。最高検は再審請求手続きが長期間に及んだことについて検証する方針。 戦後、死刑事件の再審無罪判決は袴田さんで5例目。 袴田さんの姉ひで子さん(91)は浜松市内で記者団の取材に応じ「一件落着でやっと一区切りがついた気がする」と話した。 検察側は再審公判で有罪を主張し、死刑を求刑していた。畝本氏は談話で、袴田さんが長期間、
Published 2024/10/05 16:43 (JST) Updated 2024/10/05 16:51 (JST) 自民党の派閥裏金事件で離党した世耕弘成前参院幹事長(61)=和歌山選挙区=は5日、衆院選に和歌山2区から無所属で立候補すると正式表明した。和歌山県田辺市で記者会見し「26年の政治経験を生かし、和歌山や国のために働くチャンスをもらえるか、有権者の声を聞きたい」と述べた。2区には自民から二階俊博元幹事長の三男伸康氏(46)が出馬予定で、保守分裂選となる。 世耕氏は2022年の知事選候補擁立をはじめ、二階氏との主導権争いを続けてきた。 和歌山2区には共産党新人楠本文郎氏(70)、元総務省職員の無所属新人本間奈々氏(55)も立候補の見込み。
Published 2024/10/08 11:29 (JST) Updated 2024/10/08 11:41 (JST) 牧原秀樹法相は8日の閣議後記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連のイベントに、自身や秘書が計37回出席していたと明らかにした。自民党が公表した調査結果や、共同通信によるアンケートでは接点が確認されていなかった。石破内閣で教団との接点を認めた閣僚は首相を含め9人目。 牧原氏によると、教団主催のイベントに3回、関連団体主催のものに34回出席した。関連団体のイベントの9回は牧原氏本人が出席し、残りの25回は秘書が参加した。 牧原氏はさいたま市大宮区などを選挙区とする衆院埼玉5区で活動しており、初出馬した2005年から教団関係者による選挙のボランティア支援を受けていたという。地元議員の支援者に教団関係者が含まれていたとし「必然的に県議、市議の方に選挙をやってい
Published 2024/10/03 11:22 (JST) Updated 2024/10/03 20:40 (JST) 神戸学院大の上脇博之教授は3日、自らが代表の政治団体が開催した政治資金パーティーを巡り、政治資金収支報告書に収入を少なく記載したとして、石破茂首相のほか、政治団体の会計責任者ら4人に対する政治資金規正法違反容疑での告発状を東京地検に出したと明らかにした。 告発状によると、石破氏や鴨下一郎元衆院議員が代表を務めた政治団体「水月会」は2019~21年に開いた政治資金パーティーで、別の政治団体から計138万円の支出を受けたのに、収支報告書の収入に計80万円分少なく記載したとしている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く