明日7日に決選投票を迎えるフランス総選挙は、左派連合「新人民戦線」(NFP)と与党連合が候補者1本化を進めたことで、初回得票率首位の「国民連合」(RN)は勢いを削がれるとの見方が浮上した。ただし、国民連合が解散前から議席を大きく伸ばすことは確実視され、投票率低下のシナリオでは優位がさらに顕著になるとも考えられる。国民連合を率いるマリーヌ・ルペンは、同じく極右から出発しながらエリート層とも巧みに連携するイタリア首相のジョルジャ・メローニとは同一視できないと、国際問題専門誌『グラン・コンティナン』代表の政治研究者グレサニ氏は指摘する。コア支持層のプロファイル、ロシアとの関係、欧州大陸内で唯一核戦力を持つ国の政権にその影響力が増すことの意味について聞いた。(聞き手=国末憲人) ――今回の総選挙で、右翼「国民連合」がなぜ、これほど伸張ぶりを示しているのでしょうか。 理由はある意味、単純です。今回の
![[フランス総選挙]統治経験なき右翼、核保有国フランスを治める不安――国際問題専門誌『グラン・コンティナン』代表ジル・グレサニ氏:国末憲人 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/43bffb0683130d503c439a548cd1c24f4babb939/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffsight.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fd%2F1200w%2Fimg_cd20c88a88347df9e8e6b369d7320a3d3155519.jpg)