VAIO(長野県安曇野市)が9月11日、官報に掲載した2017年5月期(16年6月~17年5月)決算公告によれば、売上高は188億6000万円(昨年同期は198億円)、経常利益は5億7300万円(昨年同期は3600万円)、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は5億9100万円(昨年同期は6億1100万円)だった。 VAIOは14年設立。ソニーが「VAIO」ブランドとして展開していたPC事業を、企業再生ファンドの日本産業パートナーズが引き継いで誕生した。安曇野市に本社があるのは、VAIOの生産拠点が旧ソニーイーエムシーエス長野テクノロジーサイトにあるため。 もともとVAIOは、ソニーが「HiTBiT」で一度は撤退したPC市場に再参入するため、96年に発売したPC。充実したAV機能と、ブランド名を想起させる「violet」(すみれ色)のデザインを武器に、出荷台数こそ多くはないものの、一部で熱