時価総額で世界トップに立つ超大手Appleに入社するというのは、今なら迷う余地のないことに思えるが、2001年当時は事情が全く違っていた。当時の最高経営責任者(CEO)、Steve Jobs氏が、Appleに入って画期的なデバイスを作れとTony Fadell氏に命じた(依頼ではなかった)のは、まさにそんな時期だった。だが、「iPod」を生み出すことになる同氏も、当初は入社にためらったという。 「ちょっと待ってくれよ、という気分だった」。Fadell氏は、iPod誕生20周年に当たる10月23日にZoomで行ったインタビューに応じて、そう語ってくれた。「当時は、相当の変わり者でもなければ、Appleに行こうなどと思わなかった」 2001年のはじめ、独自のMP3プレーヤーを開発していたFadell氏は、Appleからコンサルティングを依頼され、当時発表されたばかりの「iTunes」ソフトウェ
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