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ブックマーク / research.ascii.jp (7)

  • 中国は「萌え」ているか?

    上海市にある文廟の入り口近くにある雑誌スタンド。並んでいるネタが、日とほとんど同じと言えるところまで来ていることがわかる。中央右側に並ぶ「桌游」は、桌上游戏の略でボードゲームの意味だが、絵が萌えている……。 中国・上海の文廟(孔子を祀る祠)周辺の商店街に、マンガやアニメ好きの若い子たちが集まるというので訪ねてみた。上海アンドロイドの会の中尾貴光(@osschina)さんに、オタクスポットはないですかねと聞いて教えてもらったのだ。上海ナビにも、「女子中高生とアキバ系男子が集う異色の下町をぐるり。上海っ子の流行が分かる街『文廟』を散歩しました」なんて記事がある。 アジアの街々には、中野ブロードウェイのようなコンテンツ雑居ビルとでもいうべきものがいくつもある。香港なら信和中心や東方188、台北なら萬年商業大楼というビルがあまりにも有名だ。わたしが香港や台湾に足繁く通うようになったのは1990年

  • HTML5はなぜ重要なのか?

    図1 アップルやグーグル、アマゾンやマイクロソフト、フェイスブックといった企業が、ネットとコンピュータが融合する時代のこれからを占うべく激しく競合している。 ことの始まりは、1990年代のなかば、PCの画面の中で起こったことだ。フューチャーウェーブ・ソフトウェアという会社が、画期的なアニメーションの作成ソフトとWebプラグインを作り、これをマクロメディアが買収して「Flash」となった。それまで、文字と写真がほとんどだったWebの画面に、ゲームのような滑らかさでイラストが動きだしたのだ。いわゆる「RIA」(Rich Internet Application)という、Webだけで立派なアプリが作れる世界になってくる。 やがて、「Flash MX 2004」というバージョンが登場して、アニメーションと一緒に動画までをも扱えるようになる。実のところ、2005年にスタートした「YouTube」のヒ

  • Windows 8と、電話型コミュニケーションの終焉

    タブレットからWindows 8に触れた人は、まず滑らかな画面表示やスワイプの気持ちよさに目がいくだろう。Windows 8は、表面に生クリームを塗ったケーキのようなところがある(Modern Style UI)。その下にはスポンジ部分、Windows 7までと同じ舌ざわりのクラッシック環境がある。しかし、その質は、コンピューティングの「いま」を形にした隠し味によって得られる「気分」なのだ。 わたしが『月刊アスキー』の編集長をつとめていた1990年から2002年までは、マイクロソフトのWindowsが市場に受け入れられた時期とちょうど重なっている。それは、企業や家庭の中にまでPCが入り込み、動画が再生できるようになり、インターネットとモバイルがやってきた期間でもある。 2週間ほど前から「Windows 8」に触っていて感じているのは、いまから17年前の「Windows 95」のときに似た

  • アップルからはじめよう

    レゾリューション(resolution)というと、コンピュータ業界の人は「画面の解像度」くらいしか連想しないが、来の意味は「決意」である(resolveの名詞形ですかね)。そこで、1年のはじまりとなると、「New Year's resolution」(決意)とか、「prediction」(予測)となる。 この2つ、今年のIT業界にとってはどんなことになるのか? などと思っていたら、アップル系のPodCastに出演して欲しいという話がきた。その件で、事前に「アップルやマイクロソフトなどについて話したい内容」を教えてくれたら、構成に盛り込めるという連絡をいただいた。 なんとなく、「アップル」のことから今年のことを考えるのもよいかもしれないと思った。 いま、ネットとデバイスによって、我々は大きな時代の境目にいるのは確実で、そのペースメーカーになっているのは、アップルの製品に違いない。この会社を

  • Wikipediaでわかる日本コンテンツの“クールジャパン度”(続)

    Wikipediaの他言語状況から コンテンツの広がり方が見えてくる 前回、Wikipediaで日のコンテンツに関して、他言語でページが作られているかどうかを調べているという話を書いた。あるところで、「自社のコンテンツが海外のどこで受けているのか分からない」という相談をされたからだ。わたしは、そのとき「調べるのはたぶん難しくないですよ」と答えたのだった。 日のコンテンツの海外での普及状況については、JETROが世界各地の状況をレポートしていたことがある。特定地域でのフィールド調査やアンケート調査も可能だろう。しかし、全世界をフラットに眺めるには、このテーマならWebを使わない手はないと思うのだ。 かつては、今回のような話に限らず、なにごとも経験則をノウハウとし、それを理論化して方程式を編み出すことが重要だった。それによって、世の中の全体像を推測することが、すなわちサイエンスでありマー

  • スティーブ・ジョブズはどこにでもいる

    スティーブ・ジョブズがCEOを退くというニュースが流れた。世界中ですでに100万回くらい語られていると思うのだが、これについてのわたしの見方は少し違っている。25年以上、毎週PCに関するニュースを追ってきたつもりだが、これが何を意味しているかということだ。 アップルが「世界最大のテクノロジーカンパニー」と書いている記事があった。これには異論のある人もいるのではないか? また、「ジョブズがマウスを発明した」と発信した通信社もあった。これは、歴史テクノロジーというものを冒涜するものだ。ジョブズ自身が「テクノロジーリベラルアーツの交差点」にいる会社だと言っているとおり、テクノロジーリベラルアーツそのものではないというのが、アップルなのではないか。 実は、わたしもアップルといえば、なんとなくテクノロジーを生み出す会社だと思っていたことがある。かつて『月刊アスキー』編集長の時代に、「Quick

    sotokichi
    sotokichi 2011/09/02
    「自らが取り組むべきテーマが、つねに絞られて明らかになっているだけでいいのだ」/でも、あれだけブレずにわが道を行くのは誰にでも真似できることじゃない。世間の常識とか、周囲の反対を乗り越えられるか?
  • TVアニメ53作品と、消費のパースペクティブ

    電通は2月10日に、「メディア・コンテンツ領域の機構改革について」というリリースを出した。それによると、4月1日付けで「MCプランニング局」という部署を新設するのをはじめとして、新中期経営計画に基づく戦略的な取り組みがなされるという。 「生活者の消費スタイルが、かつてない程に流動化し、企業は絶えざる変化に直面しています。クライアントのブランド課題が、複雑化の一途を辿る中、その解決にあたり、メディア・コンテンツの重要性は一層高まっています」(※同社リリースより) これまで、テレビ、新聞、雑誌、ラジオといったマスコミ4媒体を中心として、業務推進機構やプランニング機構は別々に配置されていた。いわば、コミュニケーションの物理的なレイヤーで分けられていたわけだ。それを、MCプランニング局という新部署を設置して、メディアやコンテンツを統合的に、いわばアプリケーションレイヤーから眺めることができるように

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