ただ一つ、これだけは断じて殺されても翻せない 主義がある。 それは戦争はご免だということだ。 (『手塚治虫エッセイ集』より) 戦争というのは、兵隊が戦って死んでゆく、という単純なものではありません。 歴史の上で何回も戦争は繰り返され、そのたびに多くの子どもたちが犠牲になってきました。 いまも世界中で沢山の子どもたちが、大人たちの争いの中で傷つき、手足を奪われ、両親や兄弟と引き離され、命も未来も踏みにじられています。 その現実から目を逸らさないこと。 「関係ないじゃん」とそっぽを向かないこと。 平和な世界を望むなら、まずそこからはじめなければなりません。 ぼくたちは間違った道に踏みこんできたのかもしれないが、あの罪のないたくさんの子どもたちを思うとき、 とても人類の未来をあきらめて放棄することはできません。 (『ガラスの地球を救え』より) 震えながら、悲鳴を懸命に噛み殺しながら、子供たちは爆