以前から伝説のXeroxマシン「Alto」を復元する試みが行われていましたが、復元を行っているコンピューターエンジニアのKen Shirriff氏のブログで、ついにAltoの復元が成功したと報告されました。数カ月にわたって復元作業が行われていたAltoは、まだまだいくつかのバグがハードウェア上にあるものの、Shirriff氏らのチームはいくつかのプログラムを動かすことにも成功しています。 Restoring a vintage Xerox Alto day 8: it boots! http://www.righto.com/2016/09/restoring-ycs-xerox-alto-day-8-it-boots.html 起動したAltoはこんな感じ。 Altoを起動させるまでには紆余曲折がありました。まず、ゴミの山の中からかつて使っていたブートディスクを発見したものの、使用が不可
画面上にグラフィックを表示し、マウスで操作することによって直感的な操作が可能なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の実現により、それまでは暗号のようなコマンドを手で入力していたコンピューターが一気に身近なものになったと言われています。そんなGUIを世界で初めて実現し、今は亡きスティーブ・ジョブズ氏がインスピレーションを得たと語っているコンピューター「Alto」を再びよみがえらせようとするレストアプロジェクトが進められています。 Y Combinator's Xerox Alto: restoring the legendary 1970s GUI computer http://www.righto.com/2016/06/y-combinators-xerox-alto-restoring.html Apple ComputerのMacintoshにはじまり、Microsoft W
どうしてマウスカーソルの矢印は、斜め45度を向いているの?2015.12.27 17:339,629 疑問にすら思ったことなかったかも…。 マウスカーソルの矢印はなぜ、上向きではなく斜め45度に傾いているのか。当たり前すぎてそもそもカーソルのアングルについて疑問をもったことのある人も少ないのではないでしょうか? このデザインに特に理由なんてなさそうに見えますが、画素が粗かった時代ならではのちゃんとした理由があったそうです。 この質問に対しQ&Aサイト「Stack Exchange」では、ソフトウェア開発者のバート・ジッセンズ(Bart Gijssens)さんが、なぜカーソルが傾くようになったのか、その成り立ちを解説していました。 歴史的にはこういうことのようです。 (コンセプト画像は以下のドキュメントから拝借。) マウスとマウスカーソルを発明したのは、ダグラス・エンゲルバート(Dougla
スティーブ・ジョブズがビル・アトキンソンらとゼロックス社パロアルト研究所(PARC)を訪れた際のエピソードはこれまで虚々実々のいわれ方をしてきた。しかし、その一瞬はAppleの歴史にとっても最も重要なシーンだったことは間違いない。今回はその日、その時に焦点を当ててみる。 後年WindowsがMacに似すぎていると文句を言ったスティーブ・ジョブズ(以後S.ジョブズ)に対し、Microsoft社のビル・ゲイツが「ゼロックスの家に押し入ってテレビを盗んだのが僕より先だったからといって、僕らが後から行ってステレオを盗んだらいけないってことにはならないだろう」と言い放ったという話がある。 この物言いは、当時Apple Computer社(以後Apple社)のS.ジョブズがPARCに乗り込み、PARC側の意志を無視して文字通り技術を奪い取ったとも受け取れる発言だし、これまで一部のマスコミでも同種の扱い
とかく不明な点が多く(特に 70年代の Alto に関する資料は盛りだくさんだが時系列で整理されておらず)、それゆえ“識者”と称される人たちにより、ろくすっぽ調べもせずに判で押したように「Mac は Alto の真似」「Win は Mac のパクリ」などと安易に語られるなどしておざなりにされがちな Alto、Star、Smalltalk、Lisa、Mac、そして Win …の GUI デザインの関係。それぞれはいったいどんな素性のどんな GUI で(特に Alto と Star の違い、Smalltalk や Dynabook 構想との関係とか…)、どれがどれにいつ、どんな影響を与えたのか…、その可能性があるのか…、いろいろとモヤモヤしたものがあるので手持ちの資料を出し合って探ってみました。 ▼まとめ+その後の知見: Alto はハードウエアとして特筆すべき点も多いが、それにもまして、後の
ソース !*Alto、Star、Smalltalk、Lisa、Mac 年表* <font color=maroon>こうやって(表中<font color=red>赤字</font>)見ると、Apple は手持ちの技術をこまめに商品化していて、ある意味、偉いですね。</font> !Alto の表記は? ALTO vs Alto。これは abee さんに*紹介>http:/morphiclesson/11#alto*していただいた*資料>http://www.spies.com/~aek/alto/index.html*から少なくとも '70 年代終期、XEROX としては Alto で定着していたようですね。アラン・ケイ博士の論文では ALTO で統一されているようにみられます(手持ちの1報だけですが)。でも同じ論文内では Bilbo も BILBO になったりしていますから、たぶんこだ
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