13年前の米国現地時間12月23日(日本時間12月14日)、AppleはあのiPhoneを象徴する”Slide to Unlock(スライドして解除)”といういわゆる”ジェスチャーアンロック(スワイプアンロック)”の特許を出願した日です。 当時まだiPhoneはリリースされておらず(初代iPhoneがリリースされたのは2007年)、iPhoneは”Project Purple”として社内においても関係者以外には極秘のプロジェクトでした。しかしその時点で、Appleは直観的に操作でき、技術的にも競争力のあるあのジェスチャーを考え出し、特許を出願していたのでした。もし現在このような技術特許がAppleから出願されたら大騒ぎになっていたかもしれませんが、当時はAppleの1つ1つの特許にまで注目していたメディアはまだ少なかったのかもしれません。 “Slide to Unlock”はiPhoneの
産業の停滞から脱出するチャンスを伺っていたジョブズは、日本から未来のヒントを得た(写真:ロイター/アフロ) ■Appleに停滞脱出のヒントを与えた日本 1998年、ジョブズの創出した産業は黄昏の時代に入りつつあった。値引きとスペック競争だけとなったパーソナルコンピュータは、もはや時代を熱狂させるポジションを失いつつあった。 PC、インターネットの普及。その次に世界を変えるのは何か。それを見つけなければ、Appleは時代遅れとなって衰退してゆかざるをえないのだった。昨今の日本も似た状況かもしれない。 シリコンバレーでは、未来の本命はビル・ゲイツの提唱する「通信と放送の融合」だという意見が強かったが、ジョブズは懐疑的だった。 「みんな情報家電とか『ポストPC』(パソコンの次に来るもの)とか騒いでいるけど、ほんとうに上手くいってるのは2、3かな。Palm(個人情報端末)とPlayStation、
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2007年に登場したiPhoneは、今年で10周年を迎える。この10年の間、iPhoneは携帯電話業界に多大な影響を与えた。アップルも参考にしたと言われるiモードの生みの親の一人であり、携帯電話業界の最前線でiPhoneを見てきたACCESS(アクセス)共同創業者、TomyK 代表取締役の鎌田富久氏に話を聞いた。 携帯電話がスマホになったとき、インターフェースががらっと変わりました。タッチで直感的な操作ができますし、音声入力でもいろいろなことができます。そのインパクトについてどうお考えですか。 iPhoneが登場してから10年の前半、すなわちスマホ時代の前半は、パソコンと違って、いつでも使えていつでもつながるようになりました。場所にとらわれず使いたいときに使えるアプリが山のように出てきました。 それは携帯電話の時代にも起こっていたんですけど、スマホになってより多様なアプリが出てきたというこ
The National Democratic Alliance (NDA) has emerged victorious in India’s 2024 general election, but with a smaller majority compared to 2019. According to post-election analysis by Goldman Sachs, JP Morgan,… The tech layoff wave is still going strong in 2024. Following significant workforce reductions in 2022 and 2023, this year has already seen 60,000 job cuts across 254 companies, according to i
2006年に渡米してAppleで働くことになったのだが、 2006年10月ごろに発売前のiPhoneを見せてもらったとき感じた感想を書いてみる。 (この感想は2006年10月のものであり、最近編集したものではない。iPhone発売は2007年1月。) iPoneはPIMとしては論外である。 自分がPalmを使ってたときと比較すると問題点がはっきりする。 Palm上では以下のような使い方をしていた。 がんがんメモをとる (POBoxを使う) インターネットと同期しつつ数千のメモを管理する メモ間のリンクを張る (PalmWikiを使う) 大量のメモをインクリメンタル検索する (Q-Pocketを使う) 階層的にフィルタリングしながらズーミング検索 (LensBarを使う) 漢字テキストもローマ字で検索 (Migemo機能) iPhoneはこのようなPIM機能を全く持っていない。 Palmでは
[初めて iPhone が発表された日:YouTube] iPhone が産声をあげたのは7年前の今日だった。 Don Lehman がなかなかいい記事を書いている。 The Loop: “Obvious in retrospect” by Don Lehman: 09 January 2014 * * * iPhone の7周年記念日 今日は iPhone の7周年記念日だ。はるか昔に思えるのに、そんな昔のことではない。しかし自分にとっては、今日は物の見方について大きな展望を与えてくれる日だ。 Today is the seventh anniversary of the iPhone. It’s one of those anniversaries that feels both shockingly long ago and not that long ago, bu
[Case Study: The iPhone | image / Vimeo] アップルの iPhone は真にオリジナルか、それとも単なるコピーに過ぎないか — Kirby Ferguson の分析が興味深い。 Cult of Mac: “‘Everything Is A Remix’ Takes On The iPhone [Video]” by Buster Heine: 12 December 2013 * * * iPhone は真にオリジナルか 「すべてはリミックス」シリーズの映画制作者 Kirby Ferguson が、新しいケーススタディを人気シリーズに追加した。iPhone は真にオリジナルなアイデアか、それとも改良とコピーの寄せ集めに過ぎず他のものとなんら変わらないのかという問題に挑戦した。このケーススタディは、アップルの複数のインスピレーションを取り
ダグラス・エンゲルバートが88歳で亡くなった。マウスやハイパーテキストなどPCインタフェースに数多く関与し、現在のICTの基礎を築いた方だ。彼の追悼企画として、以前月刊アスキーに掲載されたロングインタビューを紹介する。まずはインタビュアーの林信行からのコメントから。 幸運にも15年前の1998年に一度、帝国ホテルでにダグラス・エンゲルバート博士をインタビューする機会を頂いた。 その後、スティーブ・ジョブズの講演後、舞台の袖で一度話しをする機会があり、1999年のインタビューで聞いたBootstrapの活動のその後について話したことがある。 博士は、これから先の未来、社会の中枢はどうあるべきか、人々の働き方(おもに共同作業)はどうあるべきかについて、裏打ちされた強い信念を持たれている方だった。 1968年のあまりにも有名なDEMOで初披露され、その後、氏が実生活でも使っていたoNLine S
一昨日のエントリーで、現行のAndroid製品が独自のUIによってバウンスバック特許を回避していると書きました。写真は手持ちのNexus 7なんですが、他のAndroid 4.2製品も同様だと思います(別のUIを使っているデバイスをご存じの方は教えてください)。青いシャドーを使ってページが傾くような表示を行なうことで最終ページであること(もうこれ以上スクロールできないこと)が示されています。 ちょっとコアな話になってしまいますが、特許制度の入門編としてなぜこのようなUIを採用することでアップルのバウンスバック特許を回避できるのかを見てみましょう。 特許権の範囲は、クレーム(請求の範囲)と呼ばれる書類の記載で決まります。通常、ひとつの登録特許には複数のクレームが記載されていますが、そのそれぞれに独立した特許権があります。そして、侵害するかしないかの判断は、原則的にクレームに書いてある構成要素
概要:多数の斬新な商品をヒットに導いたスティーブ・ジョブズ氏はビジョナリーと呼ばれる。しかし彼のビジョンとは一般に見られるように未来を語ることではなく、現在を変えることであった。 スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。ジョブズ氏の業績と功績についてはこれまでも散々語られてきたし、これからも長く語られるはずだ。私は特別にジョブズ氏のファンというわけではない(私はドン・ノーマンのファンである)。アップル製品についても、かつてMacを所有していて、いまは愛用のiPod classicと、研究用のiPod touchとiPadを持っている程度だ。ただ、そんな私でも、なにかを語りたい気分になる。そういう魅力がアップルとジョブズ氏にはあるのだろう。 (実は、氏がアップルのCEOを退任したとき、すでに私は短いコラムを書いた。でも、このブログをはじめる前の話で、たぶんほとんどの人が読んでいないだろうから、も
前回大反響となった「アップル(スティーブ・ジョブズ)のすごさ」をテーマにした飯野賢治氏との対談。今回の後編では「iPadの本質」と「コミュニケーション」についてお送りする。 iPhone、iPadのユーザーインターフェースは暫定!? 富永朋信氏(以下、富永):ところで、ここにiPadがあるんですけど、これどう思います? 飯野賢治氏(以下、飯野):このUI(ユーザーインターフェイス)は違うよね、たぶん。 富永:違うって? 飯野:これ、暫定だと思う。アップルが何か発明するはず。 富永:そうですか。どの辺が? 飯野:だってアイコンの色と形でしか識別できないし、結局デスクトップ発想から離れてないんですよね。机の上を縦にして重力をなくしたのがデスクトップなんです。それってMacintoshがデビューしたときと同じじゃないですか。 富永:じゃあ、基本Macということか。 飯野:だから違うと思う。横にす
以下の記事は、2011年8月29日に日経トレンディネットに掲載されたものです。氏の逝去を悼むとともに、記事を転載させていただきます。 「KY(カカクヤスク)」「夏ヤスコ」…西友のコミュニケーション戦略を指揮するマーケティング本部長・富永朋信氏がヒット・ブームの理由をひも解く本連載「売れる理由は必ずある!」。 前回の「『アップル製品はなぜ“気持ちいい”?』-認知科学で考える」の反響が大きかったことから、今回は特別編として、「Dの食卓」「エネミー・ゼロ」といったヒットゲームを手がけ、ユーザーインターフェイス(UI)に詳しい飯野賢治氏を迎え、“アップル(ジョブズ)のすごさ”をテーマにした対談をお送りする。 “イノベーション=生活が変わる” 富永朋信氏(以下、富永):アップルのすごさやユーザーインターフェース(UI)の面白さなんかは、全部飯野さんに教わったようなところがあって。だから、ちょっと恥ず
10月25日(現地時間)にニューヨーク市で開催されたWindows 8の立ち上げイベントにて、「Surface」を上機嫌で紹介するスティーブン・シノフスキー氏。米Microsoftは11月12日(現地時間)、同氏の退任を発表した 先日、米MicrosoftのWindowsおよびWindows Live担当社長を務め、Windows 8のリリース直後に辞任したスティーブン・シノフスキー氏が、Twitterアカウントで「ハーバード大学大学院経営学研究科(HBS)で働く」と発表して話題になった。 物事を整理して話したり、1つのテーマについて論理的に議論しあったり、あるいは自分の考えをブログに書き留めることが好きだったシノフスキー氏が、大学で学生に教えたり、書籍を出版する……と聞いて、身近だった人たちは、その進路に納得したのではないだろうか。明確なビジョンを基に、大胆に製品を改革し、新たなものを作
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