ベネズエラのハイパーインフレの現状 ベネズエラは2018年からハイパーインフレになったと認識されています。しかし、それまでも高いインフレ率でした。 ベネズエラは1980年代から、ときに20%を超えるインフレ率が続いていました。後述しますが、国際会計基準では年率26%がハイパーインフレの定義です。その意味でベネズエラはずっとハイパーインフレだったとすら言えます。 現在のベネズエラは1400億ドルの対外負債があり、利息の支払いだけで年間100億ドルを必要としています。外貨準備高は2018年時点で100億ドルを切っており、事実上のデフォルトと見なされています。 ベネズエラ国内では日用品や食料すら不足し、2019年時点で国外流出した人口は400万人です。ベネズエラの人口は約3000万人でした。人口の約7分の1が流出したことになります。 貧困世帯は2018年のデータで、2014年の48.4%から87