授業料の滞納を理由に、今年の卒業式で卒業証書を渡さなかったり回収したりした高校が山口県内で7校、佐賀県内で4校あることが10日、朝日新聞のまとめでわかった。これとは別に、山口県立高校1校で「支払いが滞ると卒業延期などの措置を取ることがある」と保護者に通知していた。 山口県学事文書課によると、県内の私立5高校で計11人から卒業式後に証書を回収していた。別の私立2校はそれぞれ1人ずつに証書を渡さなかったという。 5人の卒業証書を預かっている高校の教頭は、朝日新聞の取材に「家庭の事情は考慮したが、学校経営を考えると仕方なかった」と答えた。県の三好猛総務部長は「生徒に責任はない。今後はこのようなことがないよう学校に求めたい」と話している。 また、県立高校は授業料を滞納していた3年生の保護者8人に2月、卒業延期の措置を取ることがあると文書で通知していた。校長は「誤解を招く表現だった。来年度はや