安倍晋三元首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会にサントリーホールディングスが酒類を無償提供していた問題で、市民団体が10日、安倍氏や元秘書2人、サントリーの担当者の計4人に対する政治資金規正法違反容疑での告発状を東京地検特捜部に提出した。 告発状によると、政治団体「安倍晋三後援会」の会計責任者だった元秘書は2020年12月、特捜部の捜査を受けて夕食会の収支額を政治資金収支報告書に訂正記載した際に、17〜19年にサントリーから寄付を受けた酒約45万円を記入しなかったと指摘。後援会の代表だった配川博之元公設第1秘書=同法違反罪で略式命令=と安倍氏は監督責任を怠ったとしている。またサントリーの担当社員は19年、同社から後援会への違法な寄付を行ったとした。 告発した「権力犯罪を監視する実行委員会」の共同代表、岩田薫さん(69)は「サントリーが酒類を提供していた時期は、同社に不利益になり